2019 Fiscal Year Research-status Report
新しいPGE2受容体拮抗薬AAT-008を用いた免疫賦活化放射線増感治療の開発
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18K15285
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
眞鍋 良彦 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (00769838)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 放射線増感効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
AAT-008のもつ放射線増感効果の作用機序をみるための実験として、大阪大学放射線治療学講座と連携し、昨年度フローサイトメトリーを施行した。マウス大腸がんCT26WTを下肢に移植し、Day0でAAT-008投与開始、照射群はDay3で9Gy単回照射し、Day18までAAT-008投与を継続する。Day19時点でAAT-008+9Gy照射群のうち著効例をみてみるとCD8+CD69+T細胞(細胞障害性T細胞)の割合が有意に上昇していた。しかしnが少なかったためこれの再現性をみるために今年度、マウス数を増加させ再度同様の検証実験を施行した。しかし、結果は放射線治療そのものにより細胞障害性T細胞の増加を認めるも、AAT-008を加えることによりさらに増加するというものではなかった。問題点としてこれまでフローサイトメトリーを薬剤投与開始後19日目で固定しており薬剤単独群で腫瘍が大きくなりすぎてネクローシスを起こし内部の免疫学的反応を確認しずらくなっていること、一方では放射線治療+薬剤群で著効するまで待っていると腫瘍が小さくなりすぎてしまい、細胞の絶対数が減少してこれも免疫学的反応をうまくとらえられない一因と考えた。このフローサイトメトリーをいくつか日付をずらして実験することとし、Day7で施行したところ、逆に放射線治療単独群や放射線治療+AAT-008投与群で細胞性T細胞が減少という抗腫瘍免疫としては逆の反応を示していた。なお、このフローサイトメトリーにてCD11c+CD40+樹状細胞の増減も検証したが、有意な変化は認めなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
nを増やした実験をして再現性を検証するも、想定していた結果が得られなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
次回Day14で実験しこれまでの結果と併せて検証していく。これまで実際の腫瘍サイズでみたときに有意な効果のあった10mg/kg/dayという投与量に固定していたが、免疫学的反応をみるという点では不足していた可能性を考えて、AAT-008を30mg/kg/dayに増加させた上で引き続き実験を継続する。
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Research Products
(8 results)