2019 Fiscal Year Annual Research Report
Efficacy of co-stimulatory molecule CD40 against glioma stem cells; research for mechanism and combination with PD-1 inhibitor.
Project/Area Number |
18K15301
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
長南 雅志 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (90813676)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | CD40 / OX40 / 免疫治療 / 神経膠腫 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、研究計画に沿って①腫瘍モデルマウスによる生存試験、②腫瘍浸潤免疫細胞解析を実施した。 ①抗CD40抗体および抗PD-1抗体全身投与の生存試験 CD40治療群およびCD40およびPD-1併用群がコントロール群およびPD-1治療群より生存期間が短かった(p > 0.05)。発光in vivo imagingを行い、定量的にCD40治療群およびCD40よPD-1併用群で腫瘍増殖が速いことを確認し、生存試験の結果を裏付ける結果が得られた。 ②腫瘍浸潤免疫細胞解析 抗CD40抗体の全身投与で治療効果が得られない原因を解析するため、腫瘍浸潤免疫細胞解析を行った。モデル作製後7日目および12日目について解析が終了した。7日目の結果では、脾臓の解析から全身の免疫細胞が活性化していることを確かめたが、脳の解析からCD40治療群で腫瘍浸潤免疫細胞が少ないことが判明した。さらに12日目の解析の結果では、Control群およびCD40治療群いずれも腫瘍浸潤細胞が増加していたが、CD40治療群では腫瘍免疫の要であるT細胞の誘導が不十分であり、さらに抗原提示細胞の浸潤が少ないことが判明した。生存試験で抗CD40抗体の全身投与が有効でなかった理由として、CD40抗体のシグナルにより免疫細胞が脳の腫瘍へうまく浸潤できない可能性が示唆された。現在、4日目の解析を行っており、免疫細胞の中でより浸潤が少ない細胞を確認中である。 今後の実験計画では、ワクチン療法で同様の生存試験を行い、その治療効果について腫瘍浸潤免疫細胞解析を行う。全身投与の効果と比較し、効果の違いについて考察を行う。
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