2019 Fiscal Year Annual Research Report
Newly identified REIC receptor regulates the immune responses against tumors
Project/Area Number |
18K15320
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
木下 理恵 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (40518297)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | REIC / 受容体 |
Outline of Annual Research Achievements |
がん抑制遺伝子REIC (Reduced expression immortalized cell)は、多岐にわたるがん種において発現が低下しており、がん遺伝子治療薬(Ad-REIC)として各種固形がんを対象とした臨床試験が実施中である。Ad-REICは、小胞体ストレスによる直接的な抗腫瘍効果に加えて、分泌REICタンパク質による抗腫瘍免疫の活性化により、各種がんの臨床試験で画期的な治療効果を示している。しかし分泌REICタンパク質の詳細な分子機構は未解明である。 本研究では、REICの受容体候補として新規同定した複数の免疫細胞関連受容体を介した細胞内シグナルについて検討を進めた。前年度は、REICの受容体候補分子について網羅的に解析を進め、REICタンパク質依存的な細胞内シグナルが、NK細胞上の受容体Aとそのパラログで脳での特異的な発現が報告されている受容体Bを介して活性化されていることを確認した。今年度は、神経細胞モデルとしてREICを高発現するSH-SY5Y(神経芽腫細胞)、THP-1(ヒト単球細胞株)から分化誘導したマクロファージを用いて、REICの機能を詳細に解析した。MTS assay,RNAおよびタンパク質発現解析により、REICが、受容体の異なる両細胞において抗アポトーシスシグナルを制御することを示した。またsiRNAによるREICおよび候補受容体の発現抑制は、細胞障害活性を上昇させた。さらにREICは、Toll-like receptor(TLR)を介したサイトカイン産生を制御することを示した。本申請の実験結果は、全身の重要臓器における恒常性維持機構へのREICの関与を分子レベルで解明することに寄与した。
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Research Products
(7 results)
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[Presentation] Development of exSSSRs(extracellular S100 soil sensor receptors)-Fc fusion proteins and S100A8/A9 antibody for suppression of cancer metastasis2019
Author(s)
Rie Kinoshita, Hiroki Sato, Akira Yamauchi, Yuta Takahashi, Yusuke Inoue, I Wayan Sumardika, Youyi Chen, Nahoko Tomonobu, Kota Araki, Junichiro Futami, Endy Widya Putranto, I.Made Winarsa Ruma, Hiromasa Yamamoto, Junichi Soh, Toshihiko Hibino, Masahiro Nishibori, Eisaku Kondo, Shinichi Toyooka, Masakiyo Sakaguchi
Organizer
第9回International DAMPs and Alarmins Symposium (9th iDEAs)
Int'l Joint Research