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2019 Fiscal Year Research-status Report

隠蔽自己抗原を用いた新規がん免疫療法の開発

Research Project

Project/Area Number 18K15327
Research InstitutionSaitama Medical University

Principal Investigator

高木 理英  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (00569080)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywordsロドデノール / 隠ぺい自己抗原ペプチド / チロシナーゼ / メラノーマ
Outline of Annual Research Achievements

本研究については予防的効果はすでに確認出来ているが、メラノーマを移植して腫瘍塊が成長した後「ロドデノール処理X線照射B16細胞」もしくは「ロドデノール」を複数回免疫し続けた際の治療効果を確認する実験については未だその効果を確認出来ていない。C57/BL6Jマウスを用いて細胞周辺の微小環境を組織学的に確認すべく、種々の条件下でメラノーマ細胞を移植し、薬剤治療効果を検証した。採取したがん組織周囲の組織に対して、CD3免疫染色を始めとする組織学的変化を確認した。さらに、チロシナーゼタンパクの高次構造変化を確認するNative PAGEについては過年度に引き続き行っている「熱処理」「ロドデノール処理」に加えて「エタノール処理」等の新規薬剤の検討を行った。またマウスT細胞を用いた実験においては、ロドデノール処理したマウスメラノーマ細胞で免疫したB6マウスの脾細胞を用いてT細胞株樹立を試み、ペプチド特異性とサイトカインの産生パターンを検討した。本件については、来年度も引き続き薬剤との反応性の確認したい。
我々の用いているチロシナーゼペプチドは全体のごく一部を用いた実験である。実際はより多種類のペプチド抗原が提示されていると考えられる。数種類のペプチドの混合物を免疫した場合と、ロドデノール処理したメラノーマ細胞を免疫した場合との治療効果を比較を検討している。さらに、ヒト細胞を用いた研究(病院IRBで承認済み)については、外来で切除した足の裏のメラノーマから細胞分離を試みた。継代培養に持ち込むためにはさらに条件検討が必要である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

昨年度予定していた特殊ペプチドのスクリーニング(外注)が実施不能となったので、今年度は違った方面からアプローチを検討した。今年度は上記にも示した通り、ロドデノール処理したマウスメラノーマ細胞で免疫したB6マウスの脾細胞を用いてT細胞株樹立を試み、ペプチド特異性とサイトカインの産生パターンを検討することによって細胞反応性、薬剤効果を検討した。

Strategy for Future Research Activity

チロシナーゼペプチド由来合成ペプチド(ヒト)に対応するマウスチロシナーゼペプチド及びマウスチロシナーゼ由来のT細胞エピトープ合成を検討しヒトとマウスでは類似するペプチド配列が少ないことはすでに分かっているが、ヒト細胞におけるロドデノールの効果の検証を模索している。
当院皮膚科との共同研究を経て、メラノーマ患者細胞を入手し細胞培養が可能とならないかの方策を検討中である。

チロシナーゼのごく一部を用いた実験であるが、実際はより多種類のペプチド抗原が提示されていると考えられる。数種類のペプチドの混合物を免疫した場合と、ロドデノール処理したメラノーマ細胞を免疫した場合との治療効果を比較検討する予定である。

Causes of Carryover

今年度はT細胞株樹立を試み、そのペプチド特異性とサイトカインの産生パターンを検討する研究に係る試薬を取りそろえる事が主であった。動物実験においては、既に保有している試薬を用いる事で購入試薬を抑える事が出来たと判断する。

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Published: 2021-01-27  

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