2021 Fiscal Year Research-status Report
脳波を用いたニューロフィードバックによりエラー行動を予防する手法の開発
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18K15338
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
大良 宏樹 東京工業大学, 情報理工学院, 助教 (80612069)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 遂行エラー |
Outline of Annual Research Achievements |
ブレイン・マシン・インターフェイス(BMI)を用いてエラー行動を予知し、注意を促す刺激を事前に提示することができれば、ヒューマンエラーに起因する様々 な事故を防ぐことができる。しかし、注意を促す刺激に反応してエラー行動を起こさないようにするためには、エラー行動にどのくらい先行して注意を促す刺激 を提示する必要があるかが分かっていなかった。そこで本研究では申請者が発見したエラー行動に関与する脳活動を検出する手法(Ora et al., 2015, Scientific Reports)を活用することによって、エラー行動を事前に予知し、エラー行動を予防する手法を開発する。これによって、認知神経科学の分野では実行制御系についての知見、さらにはヒューマンエラーに起因する深刻な事故を未然に防止する技術への展開が期待される。 本年度は昨年度に続き、エラー行動およびその予防手法を多角的に評価するため、そして新型コロナウィルス感染対策としての緊急事態宣言発出中であっても研究を進めるため、ヘッドマウントディスプレイを使用したバーチャルリアリティを使用した行動タスクの開発に向けた検討を更に進めた。その結果、開発を続けている手法では、脳活動を計測しない行動実験であれば、実験室外において遠隔で行うことができることが示唆され、また昨年度に引き続き行動タスクの開発に必要な知見が得られた。今後これらの知見をもとに エラー行動を引き起こし、脳活動等からエラーを予防する手法の開発を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
バーチャルリアリティを使用した行動実験の手法の検討にさらなる進捗が見られるも、新型コロナウィルス感染症対策などのためその評価及び人を対象とした実験に時間がかかっており、予防手法の開発及び評価に遅れが見られるため。
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Strategy for Future Research Activity |
エラー行動およびその予防手法を多角的に評価するため、ヘッドマウントディスプレイを使用したバーチャルリアリティを使用した行動タスクの開発に向けてさ らなる検討を行った結果、昨年度に引き続き行動タスクの開発に必要な知見が更に蓄積された。次年度では、予防手法の開発及び評価を行うとともに、対象となる行動タスクの拡張等を行い、エラーを予防する手法の開発を行っていく。
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Causes of Carryover |
行動タスクの開発に時間を要し、また新型コロナウィルス感染対策のため人を対象とした実験を延期したため、次年度では実験等に係る物品及び被験者謝金等に使用する計画である。
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