2019 Fiscal Year Research-status Report
Development of clinical laboratory method for contribute to the evaluation of ANCA-related vasculitis
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18K15386
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
菊地 良介 名古屋大学, 医学部附属病院, 主任臨床検査技師 (30721435)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | VEGF-A / VEGF-A165b / ANCA / 血管炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度の研究成果の概要として、2018年度までに完了した「ANCA関連血管炎・急速進行性糸球体腎炎の寛解導入治療の現状とその有効性と安全性に関する観察研究(Remit-JAV-RPGN)」のANCA関連腎炎患者コホート172名のtotal-VEGF-A及びVEGF-A165b濃度測定結果とANCA関連腎炎の治療前後での関連性について評価した。2018年度を含め2019年度までに5つの解析結果を得ている。1.各種腎疾患を評価した結果、total-VEGF-A及びVEGF-A165b濃度が有意に変化している疾患を見出した。2.Total-VEGF-A及びVEGF-A165b濃度が有意に変化している疾患の中で、特にANCA関連血管炎の血中VEGF-A, VEGF-A165b濃度が顕著に変化していることを見出した。3.前向き観察コホート研究「抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎の寛解導入治療の現状. とその有効性と安全性に関する観察研究(RemIT-JAV)登録検体172例についてtotal-VEGF-A及びVEGF-A165b濃度測定を完了した。4.RemIT-JAV登録検体172例中、治療前後57ペアでの血中total-VEGF-A, VEGF-A165b濃度変化について各種パラメーターとの解析を行なった。5.RemIT-JAV登録検体172例での病態を細分類した際の血中total-VEGF-A及びVEGF-A165b濃度変化について解析を行い、血中total-VEGF-A及びVEGF-A165b濃度と寛解日数に相関が認められる病態を見いだすことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ANCA関連腎炎患者コホート172名を対象としたtotal-VEGF-A及びVEGF-A165b濃度測定を完了し、2019年度までに血中total-VEGF-A及びVEGF-A165b濃度と寛解日数に相関が認められる病態を見いだすことができた。従って、現時点での達成度はおおむね順調であると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画通り、2020年度はこれまで見出した成果発表を精力的に行い論文公表することを到達点とする。
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Research Products
(3 results)