2021 Fiscal Year Research-status Report

終末期がん患者の呼吸困難による苦痛緩和薬物療法の開発に関する研究

Research Project

Project/Area Number	18K15389
Research Institution	Kobe University
Principal Investigator	山口崇神戸大学, 医学部附属病院, 特命教授 (10725394)
Project Period (FY)	2018-04-01 – 2023-03-31
Keywords	呼吸困難 / 緩和治療 / オピオイド / ベンゾジアゼピン / ステロイド / 死前喘鳴 / がん / 酸素療法
Outline of Annual Research Achievements	【2018年度】　先行研究の系統的レビューおよび専門家による合議から、がん患者の呼吸困難の症状緩和治療に関する調査票を作成し、数名の緩和医療専門研修中医師をサンプルとして外的妥当性を検証したのちに、全国の緩和医療専門医に対して調査票を郵送し、回収した。回収データの入力・クリーニング・固定を行い、解析を行った。【2019年度】前年に実施した質問紙調査の成果として、学会発表6件、査読ありの英文学術誌への掲載 5件を行った。また、全国12施設における緩和ケア専門サービス介入中のがん患者の呼吸困難に対する症状緩和治療に関するレジストリ研究の準備を行い、12月より症例登録を開始した。【2020年度】がん患者の呼吸困難に対する症状緩和治療に関するレジストリ研究に関して参加施設において準備倫理審査を完了し、症例集積を開始した。また　前年度までに行った緩和医療専門医・認定医に対する質問紙調査のデータとりまとめを継続し、2件の論文を英文学術誌へ掲載した。【2021年度】新型コロナウィルス感染症の影響もあり、予定よりも症例集積に時間を要していたがん患者の呼吸困難に対する症状緩和治療に関するレジストリ研究の症例登録数が8月に予定症例数まで到達し症例集積を完了し、データの固定・クリーニングを行った。
Current Status of Research Progress	Current Status of Research Progress 3: Progress in research has been slightly delayed. Reason がん患者の呼吸困難治療に関する医師調査部分は予定どおり進捗したが、その後のがん患者の呼吸困難に対する症状緩和治療のレジストリ研究は、新型コロナウィルス感染症の影響による、多くの研究協力施設において患者数への影響や現場での実施体制の変更が余儀なくされたため、症例集積が予定よりも遅延し、2021.8月に予定症例数の登録が完了した。現在集積したデータを解析中である。
Strategy for Future Research Activity	現在、がん患者の呼吸困難に対する症状緩和治療のレジストリ研究のデータを解析中であり、2022年度中に研究成果を学術誌へ発表予定である。
Causes of Carryover	新型コロナウィルス感染症の影響で、がん患者の呼吸困難に対する症状緩和治療のレジストリ研究の症例集積が予定よりも遅延したため、予定していた学会発表並びに論文投稿が当該年度に行えなかった。症例集積は完了しており、次年度中に研究成果の発表を完了する予定である。