2018 Fiscal Year Research-status Report
アルツハイマー病モデルにおける骨髄間葉系幹細胞の作用機序/病態解明
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18K15397
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
松村 晃寛 札幌医科大学, 医学部, 助教 (20464498)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | アルツハイマー病 / 骨髄間葉系幹細胞 / ミクログリア / アミロイドβ / 酸化ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は骨髄間葉系幹細胞(BMSC)治療がアルツハイマー病(AD)に対する治療薬として有用な可能性に着目し、BMSC培養系を用いたin vitro AD環境モデルにおけるBMSCの応答、およびBMSCとミクログリア共培養系の確立を試みてin vitro AD環境モデルにおけるBMSCのミクログリアに対する作用、炎症や酸化ストレスへの作用の解析を行うことによりBMSC治療理論の解明とさらにはADの病態解明につなげることを目的に開始している。 現在はラット、マウスより採取したBMSCの培養と、得られた培養細胞のプロファイリングを目的とした細胞染色を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
BMSCの培養を開始したが、培養した細胞のプロファイリングを目的とした細胞免疫染色法の確立に難渋しており、本来当該年度に行う予定であったBMSC培養系にヒトリコンビナントAβペプチドを添加するin vitro ADモデルの確立、ならびにBMSCとミクログリアの共培養系の確立と、これを用いたin vitro ADモデルの解析実験には至っていない。そのため進捗状況としては遅れていると判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは培養したBMSCと思われる細胞のプロファイリングを進め、BMSC培養系にヒトリコンビナントAβペプチドを添加するin vitro ADモデルを確立した上で、BMSCとミクログリアの共培養系の確立、およびそれを用いたin vitro ADモデルの解析実験を進めていきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
進捗状況が培養細胞の免疫染色に難渋している段階のため、細胞採取のもとになる動物の購入費をあまり要さず、各種実験試薬の購入費もまださほど要していないため当初予定より研究費の支出が少なく次年度使用額が生じた。 2019年度の使用計画として、細胞採取用ラットやマウスの購入費用ならびに動物飼育の管理・維持費用、各種免疫染色や生化学的評価に用いる各種試薬、その他実験用の消耗品などの購入費用として使用を計画している。他には、研究成果の発表や関連学会に参加して最新の知見を深めるための旅費への一部使用も計画している。
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