2018 Fiscal Year Research-status Report
急性骨髄性白血病の酸化ストレス経路の分子機構の解明と新規治療法の開発
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18K15411
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
後藤 七海 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (80782482)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 急性骨髄性白血病 / 酸化ストレス / DNA修復 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)急性骨髄性白血病(AML)細胞株の酸化ストレス応答 AML細胞株2種(KG1、THP1)を用い、過酸化水素による酸化ストレス負荷に伴う塩基除去修復関連遺伝子(OGG1、MUTYH、APE1、XRCC1、POLB)の発現の変化について検討した。いずれの遺伝子も、タンパク質レベルでは酸化ストレス負荷後3時間をピークに発現の上昇がみられた。一方、mRNAレベルでは3時間付近にピークはなく、24時間後をピークに発現上昇がみられた。細胞株(THP1)中の活性酸素を、蛍光プローブを用いて調べたところ、過酸化水素処理をしなくても活性酸素が検出されたため、内因性の活性酸素が上昇している可能性が示唆された。過酸化水素処理により細胞内の活性酸素が増加したことから、酸化ストレス負荷により、細胞内の活性酸素が増加したこと、またそれにより塩基除去修復関連遺伝子の発現が上昇していることが確認できた。 2)APE1による塩基除去修復関連遺伝子の発現制御 1)の検討により、塩基除去修復関連遺伝子は類似した発現上昇傾向を呈することが分かったため、転写制御にも関わる多機能遺伝子APE1に着目し、塩基除去修復関連遺伝子の発現機構を検討した。APE1をknockdownした不死化線維芽細胞OUMS36T-3Fを用いて各遺伝子の発現レベルを調べたが、APE1発現量と、その他塩基除去修復関連遺伝子の発現量に関連は見られなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
細胞株を用いた発現解析はおおむね順調であり、酸化ストレス負荷により塩基除去修復関連遺伝子の発現上昇がみられた。一方、関連遺伝子のknockdown細胞株の作製が難航しており、各種の手法を試しているところである
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Strategy for Future Research Activity |
酸化ストレス負荷をかけた細胞株や臨床検体の遺伝子発現の網羅的解析を行う予定である。
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Causes of Carryover |
臨床検体を用いた解析や、遺伝子発現の網羅的解析にほとんど着手できていないためである。次年度には着手する予定である。
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