2018 Fiscal Year Research-status Report
FABP4のインスリン抵抗性・分泌能への臨床的検討および直接作用の検討
Project/Area Number |
18K15419
|
Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
藤岡 洋平 鳥取大学, 医学部, 助教 (10791048)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | インスリン分泌 / インスリン抵抗性 / FABP4 |
Outline of Annual Research Achievements |
2型糖尿病患者18名、非糖尿病ボランティア19名にグルコースクランプ試験を行い、2型糖尿病患者ではインスリン感受性の低下を認めた。食事負荷試験では2型糖尿病患者群では、非糖尿病ボランティア群と比較して、空腹時および食後の血中FABP4濃度が高値であること、食事負荷による動態が異なっていることを見出した。 細胞実験としては、マウス由来骨格筋細胞に分化するC2C12にFABP4を添加することにより、Aktのリン酸化抑制をはじめとした、インスリンシグナルを抑制することをすること見出した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
臨床データにて2型糖尿病患者において、FABP4濃度が上昇しており、インスリン抵抗性と相関することを確認している。細胞実験ではFABP4がC2C12において、Aktのリン酸化をはじめとしたインスリンシグナルを抑制することを確認しており、論文作成中である。
|
Strategy for Future Research Activity |
2型糖尿病患者および非糖尿病ボランティア症例での食事負荷試験およびグルコースクランプ試験でのエントリーをすすめる。モデルマウスを用いた動物実験を進め、血中のFABP4レベルとインスリン抵抗性およびインスリン分泌能についての評価を行う。
|
Causes of Carryover |
2018年度には予定通り臨床研究及び細胞実験を行ったが、学会への出張費及び論文作成の際の英文校正費の支出がなく、2019年度に持ち越している。 研究は予定通り進行しており、2019年度には上記費用を計上する予定である。
|