2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the new analyzing of closing volume by the derivative wave method using volumetric capnogram
Project/Area Number |
18K15425
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Research Institution | Tenri Health Care University |
Principal Investigator |
和田 晋一 天理医療大学, 医療学部, 教授 (80784355)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 一次微分波形分析(FDWA) / 量カプノグラム / 単一CO2呼出テスト(SBT-CO2) / クロージングボリューム |
Outline of Annual Research Achievements |
クロージングボリューム(CV)は末梢気道閉塞の指標に用いられ、COPDの早期発見に有効である。しかし、測定機器は酸素ボンベを必要とし大型および高額であるため普及していないのが現状である。本研究は100%酸素を吸入せず、室内空気による量カプノメータを使用することによって小型で安価な機器の開発が目的である。方法は肺運動負荷モニタリングシステムを用い、呼気CO2濃度、肺気量から単一CO2呼出曲線(SBT-CO2) を作成し、一次微分波形(FDW-CO2)に変換する。波形を濃度変化に頼らず第Ⅰ~Ⅳ相に心源性振動の振幅の違いで区別し、クロージングボリュームの測定を試みる。 今年度は昨年度のテスト期間に実施したデータを解析し、クロージングボリューム測定の有効性を認めたため、予定通り肺運動負荷モニタリングシステムを購入した。装置から1.CO2ガス濃度、2.肺気量、3.流量を出力し、正確、簡便に記録できる装置に改良した。AD変換装置から出力されたCSVデータをEXcelを用い、量カプノグラムを記録した。その波形をCO2一次微分波形に変換するソフトを作成した。健常人での症例数を増やし一次微分波形を分析すると、クロージングボリュームだけでなく、解剖学的死腔の測定、換気の不均等分布、換気/血流分布障害の評価の可能性をも見出した。健常人のみのデータであるため、今後、COPD患者などの呼吸器障害患者においても検証の必要性がある。現在、天理よろづ相談所病院において研究倫理委員会の承認申請を行っている。
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Research Products
(2 results)