2018 Fiscal Year Research-status Report
抗NF155抗体の糖鎖エピトープの同定と蛋白間相互作用阻害によるCIDP発症機序
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18K15454
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
緒方 英紀 九州大学, 大学病院, 助教 (90778838)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー / neurofascin 155 / contactin 1 / Caspr-1 / 自己抗体 / ランビエ絞輪 / 神経免疫 |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー(CIDP)の一部の症例で、ランビエ傍絞輪部に局在するneurofascin 155(NF155)、contactin-1 (CNTN1)、contactin-associated protein 1(caspr-1)に対する自己抗体が陽性となることが明らかになりつつあるが、自己抗体のエピトープと作用機序は十分明らかにされていない。本研究では①NF155のフィブロネクチンタイプIIIドメインの糖鎖プロファイルを明らかにし抗NF155抗体が認識する糖鎖エピトープを同定すること、②抗NF155 IgG4抗体が蛋白間相互作用を阻害して病原性を発揮することを証明することである。 ①抗NF155抗体糖鎖エピトープの同定:NF155分子のフィブロネクチンタイプIIIドメインの精製を継続して行った。 ②抗NF155抗体の蛋白間相互作用障害機構の証明:NF155発現細胞株、CNTN1-caspr-1共発現細胞株を樹立し、等量混合しincubationすることで細胞凝集が起こるか確認する。凝集する場合は、患者由来の自己抗体によりその凝集が阻害されるが確認する。2018年度は実験系の確立を目指し、Red fluorescent proteinおよびHuman caspr-1のopen reading frameを含むベクターをHEK293細胞にリポフェクションし、Human caspr-1が細胞表面に発現することを確認した。 また、私達は抗CNTN1抗体陽性CIDPの症例を同定した。同症例は、興味深いことに膜性腎症に伴うネフローゼ症候群を合併していたため論文発表を行った(Hashimoto Y, et al. Front Neurol. 2018;9:997.)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
①抗NF155抗体糖鎖エピトープの同定 HEK293細胞での目的蛋白の発現は確認しているものの、収量および純度を向上させる必要がある。 ②抗NF155抗体の蛋白間相互作用障害機構の証明 2018年度にHuman caspr1がHEK293細胞に発現することを確認した。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度はHuman caspr-1発現細胞株およびCNTN1-caspr-1共発現細胞株を樹立し、細胞凝集阻止実験へと発展させる。2018年度に抗CNTN1抗体陽性CIDP症例を同定し報告した。今後は、当初予定していた研究とともにこれまで当科で蓄積したCIDP症例の血清、髄液サンプルを用いて抗NF155抗体のみならず抗CNTN1抗体および抗caspr1抗体を測定し、陽性例を同定していく。
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Causes of Carryover |
2019年度に試薬を購入する際に、使用させていただきます。
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Research Products
(13 results)
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[Presentation] A combined immunogenetic and cerebrospinal fluid cytokine study in anti-neurofascin155 antibody-positive neuropathy2018
Author(s)
Hidenori Ogata, Zhang Xu, Ryo Yamasaki, Akira Machida, Nobutoshi Morimoto, Kenichi Kaida, Teruaki Masuda, Yukio Ando, Motoi Kuwahara, Susumu Kusunoki, Jun-ichi Kira
Organizer
American Neurological Association Annual Meeting 2018
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