2022 Fiscal Year Research-status Report
The development of the treatment of neurodegenerative disorders based on the functional analysis of CRMP2
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18K15457
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
中村 治子 横浜市立大学, 医学部, 助教 (70806223)
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Project Period (FY) |
2021-11-01 – 2024-03-31
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Keywords | CRMP / 神経変性疾患 / 筋萎縮性側索硬化症 / 多系統萎縮症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、神経変性疾患の病態を軸索ガイダンス蛋白の介在因子であるCRMPの観点から検討し、神経変性疾患の治療法開発につながる知見を獲得することを目的とする。多系統萎縮症(MSA)の凍結脳ではとコントロールで比較して、total lysateと考えられるS1におけるリン酸化CRMP1/2は、小脳皮質で疾患コントロールと比較し、明らかな低下を認めた。不溶画分であるP3では、S1と比較し、MSAでリン酸化CRMP1/2の発現がみられており、MSAでは不溶画分にリン酸化CRMP1/2が蓄積する傾向があると考えられた。免疫組織染色において、MSAの小脳では白質を中心に、頚椎症、PSPと比較し、total CRMP2、リン酸化CRMP1/2の染色性が上昇していた。MSAにおけるリン酸化CRMP1/2は一部リン酸化αシヌクレインと共局在を示したことから、リン酸化CRMP1/2の一部はグリア細胞質封入体(GCI)に存在すると考えられた。一方で、筋萎縮性側索硬化症(ALS)のヒト剖検検体、脊髄においてCRMPのリン酸化が上昇していることを示した(Kawaomto et al., Front Neurol. 2022).これらの知見をもとに,CRMP非リン酸化マウスを作製し,ALSモデルマウスであるSOD1G93Aマウスとのバイジェニックマウスの作製を行った.CRMP欠損マウス,CRMP非リン酸化マウスをSOD1G93Aマウスと交配させ,生存率,運動機能,病理組織について検討を行った.CRMP欠損は,SOD1G93Aマウスの生存率,運動機能の改善を示さなかった一方で,CRMP非リン酸化は,生存率,運動機能の改善を示し,病理組織においても脊髄における運動神経細胞の減少の改善,神経筋接合部における脱神経所見の改善を認めた(Asano et al., eNeuro. 2022).
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までにCRMPと神経変性疾患に関する論文報告を2報行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
留学中にiPS細胞の神経細胞分化について取得しており、今後は神経変性疾患のiPS細胞の樹立、および大脳皮質神経細胞、運動ニューロン、感覚神経細胞への分化を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
iPS細胞の確立の準備があり、次年度にiPS細胞の研究を開始する研究費としたため。
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Research Products
(2 results)