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2019 Fiscal Year Research-status Report

PTSD症状を有する統合失調症に対する認知処理療法の実施可能性についての検討

Research Project

Project/Area Number 18K15475
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

砂川 恵美  東北大学, 医学系研究科, 学術研究員 (80748252)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywords認知処理療法 / 統合失調症 / PTSD / トラウマ / 精神病
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状を有する統合失調症患者に認知処理療法(Cognitive Processing Therapy:CPT)が実施可能か否かを検証することを目的とする。統合失調症の発症リスクには、心的トラウマが関与することが明らかにされている。統合失調症では様々な心的トラウマを経験している者が多く、PTSDの併存のみならず、様々な精神症状や機能に深刻な影響を及ぼす。PTSDに対する治療法であるCPTは、比較的短期間・短時間の介入により効果を発揮し、セラピストや当事者に好まれる治療法として急速に発展してきている。本研究ではPTSD症状を有する統合失調症にCPTが実施可能か否かを検証し、統合失調症の心的トラウマに対する治療選択肢を広げ、今後の有効性検証や治療間の優劣比較の研究の足掛かりとしたい。
2019年度は、既存のCPTマニュアルに沿った研修会に参加したセラピストが、統合失調症ではないPTSD患者に対してCPTを実施することで、CPTの習得に向けてトレーニングを続けているが、トラウマという難しい課題に取り組む治療であるため、その習得に時間を要している。
また、倫理委員会の申請に向けて研究代表者及び研究分担者で話し合いを重ねているが、2018年度に研究を実施する所属機関の体制に変化があったことで、2019年度末に大きな組織編成が行われるため、研究を実施するための十分な研究分担者の確保が難しくなり、申請手続きまでに時間を要している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

本年度中にセラピストを担当する研究協力者を募って研究体制を整え、CPTマニュアルとプロトコルを完成させ、倫理委員会に申請する予定であったが、研究協力者の確保が難航しているため、申請の時期が遅れている。また、セラピスト担当者は外部の専門家にスーパーバイズを受けながら既存のCPTの習得を目指しているが、習得に時間を要する治療法であるため、これも研究が遅れている要因の一つである。

Strategy for Future Research Activity

セラピストを担当する研究協力者を募って研究体制を整え、CPTマニュアルとプロトコルを完成させ、倫理委員会に申請する。また、倫理委員会の承認後、第1例目への介入をスムーズに行えるよう、セラピストはCPT研修会やスーパーバイズ等を通してCPTの習得に努める。

Causes of Carryover

当該年度は研究が予定通りに進まず、本試験介入に至れなかったため、次年度使用額が生じた。
次年度は本試験介入が始まるため、人件費の支出が増えると予想される。また、研究の進捗状況を発表するために学会に出席する回数が増えると予想されるため、次年度使用額をそれらに使用する予定である。

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Published: 2021-01-27  

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