2019 Fiscal Year Annual Research Report
Gender differences in autism spectrum disorders: clinical application for diagnosis
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18K15481
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
丁 ミンヨン 福井大学, 学術研究院医学系部門, 特命講師 (10774466)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ASD / 脳画像 / ADHD / AI / 男女差 |
Outline of Annual Research Achievements |
発達障害は神経発達症の一つで、不注意・多動性-衝動性特徴を持つ国内での有病率は3~7%程度とされている障害である。しかし、その高い有病率にも関わらず、遺伝的な要因と脳発達要因が明確になっていない。そこで、7~15歳の発達障害児童39人と、年齢、IQ(知能指数)がマッチした定型発達児34人(いずれも男児)を対象にMRIで脳を撮像し、全148の脳領域ごとに脳皮質の厚みと面積のデータを測定し、人工知能(AI)技術を用いた解析を行った。その結果、148領域のうち眼窩前頭皮質外側など16領域の皮質の厚み(Cortical thickness)、11領域の皮質の面積(Surface area)に発達障害の特徴が診断の特徴として検出され16領域、11領域の値の全体像から74%~79%の精度で識別できることを確認された。さらに、発達障害発症に関連があることがわかっているCOMT遺伝子の多型について検討したところ、眼窩前頭皮質外側など2領域で多型のうちあるタイプではこの領域の皮質の厚み、面積と、発達障害の症状とに有意な関係があることが明らかになった。本成果を基に、国際的なデータベースで検証した結果、米国・中国のADHD児でも73%の精度で確認され、将来、国際的な診断指標として応用できる可能性が示唆された。
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Research Products
(11 results)