2018 Fiscal Year Research-status Report
ミエリン・マッピング法と神経突起イメージングを用いて気分障害を弁別する試み
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18K15487
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
秦野 浩司 大分大学, 医学部, 講師 (30516092)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ミエリンマップ / 神経棘突起イメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ミエリン・マッピングと神経突起イメージングを用いて、双極性障害・双極スペクトラム・うつ病の弁別を試み、病態解明の一端を担うことを目指すことである。 まず、ミエリン・マッピングと神経突起イメージングを実施するために、解析のためのワークステーションのサーバー化およびサーバー室への設置、ソフトウェアの導入、解析環境およびネットワーク環境の構築を行った。安定動作のための設定の試行錯誤を行い、当初、接続が不安定であったが、レジストリによるグラフィック用リソースの設定を行い安定した運用が可能となった。 それにつづき、撮像の済んだデータ20例について、ミエリンマップおよび棘突起画像の作成をおこなった。ミエリンマップにはHCPパイプラインを用いた。前処理過程において用いるT1強調画像とT2強調画像の位置ずれによりミエリンマップを投射する皮質の表面マップの生成がうまくいかない症例があったが、位置ずれを処理前画像で修正することで対策しミエリンマップが作成できていることを確認した。また棘突起イメージングにおいては、NODDIを導入し、棘突起方向散乱画像の生成ができているのを確認した。NODDIは使用するライブラリの導入にやや手間取ったが、コンパイラやJAVA開発キットのバージョンを特定のものにしたり、コンパイラ導入にかかる設定を試行錯誤することで解決できた。 本年度は、症例を増やし、グループ間の検討を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
解析環境の構築と症例ごとの処理が可能なことを確認できている。本年度はさらに症例を増やし、群間での統計解析を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
症例を増やし、症例ごとのミエリン・マッピングと神経突起イメージングの処理を行い、本年度は、群間の統計比較を行う予定である。
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Causes of Carryover |
物品購入において見積もりに端数が生じたため
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