2019 Fiscal Year Research-status Report
過眠症との関連から迫るADHD病態メカニズムの解明
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18K15504
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Research Institution | Neuropsychiatric Research Institute |
Principal Investigator |
伊東 若子 公益財団法人神経研究所, 研究部, 研究員 (10775828)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | θ波 / θ/β比 / 脳波定量解析 / ADHD / ナルコレプシー / stageN3 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成31年度は前年度に引き続き患者リクルートを行い、過眠症疑いの患者、健常コントロールに対し、終夜睡眠ポリグラフ検査、睡眠潜時反復検査、日中開眼覚醒時脳波検査を行った。終夜睡眠ポリグラフ検査、睡眠潜時反復検査結果より、過眠症の確定診断を行い、過眠症をナルコレプシー、特発性過眠症に分類した。発達障害専門医による診察、心理検査結果から、ADHDの有無を診断した。最終的に、健常コントロール(n=17)、過眠症(n=34)、ADHD+過眠症(n=14)のデータを解析した。これらのデータの日中開眼覚醒時の脳波定量解析を行い、ADHDで特徴的と言われているθ波、θ/β比について多変量解析を行い、θ波、θ/β比に影響を与える要因について検討した。ADHDでは、θ powerの増加、θ/β比が高いことが言われているが、今回の結果からは、ADHDの有無はθ波、θ/β比に影響は与えていなかった。ナルコレプシー合併の有無(客観的な眠気の強さ)、終夜睡眠ポリグラフ検査でのstageN3(%)の多さがθ波、θ/β比に影響を与えており、日中の眠気がより影響を与えていた。現在、これらの結果について投稿準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究自体の実施は終了し、現在、データについて解析、投稿準備中である。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、論文投稿準備を行い、今年度中の投稿を目指す。学会等で発表を行う予定である。
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Causes of Carryover |
データ整理や解析のためのデータ解析補助の人件費と、投稿にあたっての費用、学会発表費用に使用する予定。
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