2021 Fiscal Year Research-status Report
The long-term prognostic rerearch of patients with addictive disorder in compulsory hospitalizataion
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18K15527
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
常岡 俊昭 昭和大学, 医学部, 講師 (30445613)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 依存症 / 早期介入 / 強制入院 |
Outline of Annual Research Achievements |
当院に自身で入院を希望して退院となったアディクション患者27名(任意入院群)と強制入院(医療保護入院か措置入院)となり退院した患者16名(強制入院群)と、外来治療を希望して来院した16名(外来治療群)の計59名から同意を得た。現在一年後調査を回収しているが、回収率は現時点で71%で、外来治療群が69%、任意入院群が63%、強制入院群が88%であった。また回答者による現在の医療機関に通院しているものは外来治療群が81%、任意入院群が85%、強制入院群が88%で、現在の自助グループへの通所は外来治療群が69%、任意入院群が70%、強制入院群が69%で群間で差は認めなかった。また依存対象としてはアルコールが34名、薬物が16名、ギャンブルが9名であったが、回収率はアルコール62%、薬物88%、ギャンブル78%であった。 退院後の一年間での精神科への再入院に関しては任意入院群で26%が、強制入院群で19%が再入院を経験していた。外来治療群では1名のみが精神科への入院を経験していた。 なお任意入院群でアルコールが対象であったもの一名は死亡が確認されており、未回収とした。今回の調査に当たり、一年後調査を送っても返送が無かったものが二年後調査を送った際に回収できた者もおり、今後も回収率が上がる可能性はある。 CARRS,AQ,JARTによる傾向・GESSやDAI-10、AUDIT、SOCRATESなどの指標の変化に関しては現在分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究開始時にコロナ禍に見舞われ、本研究の前提であった当院での入院・外来でのアディクション治療プログラムが中止された。また一部自助グループも中止された。また病院全体がコロナ対応に追われたため、患者のリクルートが当初想定ていたよりも大幅に遅れ、参加数も少ないものとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
二年後調査を回収するとともに、一年後調査・二年後調査での各種指標の変化について確認予定である。その結果として、依存症治療における強制入院での治療効果が見込めるもの、見込めない者の特徴を抽出する予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染の影響を受け、学会参加等に関わる費用が未使用となったため、延長の申請を行い、次年度使用することとした。
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