2021 Fiscal Year Annual Research Report
Prediction and progression model of radiation induced lung injury
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18K15539
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
山本 貴也 東北大学, 大学病院, 講師 (30733159)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 放射線肺炎 / 体幹部定位放射線治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は新たな参加患者の募集は行わなかったが、前年度定位放射線治療を受けた患者を引き続きフォローアップのCT検査、呼吸機能検査、採血検査を行った。最終的に17例が登録、1例で同意撤回となったが、残る16例全例で定位放射線治療前、1か月後、4か月後、12か月後の検査を完了した。その結果を学会発表としてまとめ第145回日本医学放射線学会北日本地方会にて報告している。 肺癌に対する定位放射線治療後の経過観察中、KL-6や肺のCT値は4か月後をピークに上昇しており臨床所見とも合致していた。学会発表時点での1年の放射線肺臓炎の累積発症頻度はGrade1で78.1%,Grade2で6.2%であった。放射線治療計画CTをフォローアップのCT画像と非剛体画像レジストレーションを用いて重ね合わせ、肺に照射された線量とCT値の変化に関する解析を行った。すると4か月時点のCTが最もCT値の線量依存性が現れており、これは4か月時点でのCT値の変化量が最も大きく放射線肺炎の進展範囲を表し、また肺炎の収縮・収束などの修飾が行われる前であるためと考えられた。この4か月時点でのCTを用い、肺への照射線量を2Gy等価線量換算値を用い線形混合モデルを用い解析を行った。線形混合モデルは各患者だけではなく、先行研究をもとにベースラインのCT値も考慮したモデルを作成、全体でp<0.01という結果を得た。更に4-DCTを用いて肺の換気機能画像を作成、低機能領域、中機能領域、高機能領域に分けて解析すると、それぞれp=0.06,p<0.01,p=0.02となっており、低換気領域では線量依存性のCT値の変化に乏しい結果であった。肺換気能を考慮した放射線計画も試みられているが、本研究結果は換気能だけでは無く放射線肺炎につながるCT値の変化量の観点からも妥当と考えられた。
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Research Products
(1 results)