2019 Fiscal Year Research-status Report
Studies on the usefulness of biological fingerprint using medical image processing and analysis for patient identity verification
Project/Area Number |
18K15590
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
上田 康之 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50780805)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 生体認証 / 個人識別 / バイオメトリクス / 画像マッチング / 医用画像 |
Outline of Annual Research Achievements |
位置決めX線CT画像を用いた画像マッチングアルゴリズムは2018年度に基礎検討を完了し, 2019年は,全ての臨床画像データベース619名(383 males, 236 females, age range 21-92 years)にて性能評価を実施した. 局所特徴点の数は50~300点,大きさは8×8,16×16,32×32,64×64,を検討した.また,体内または体外金属物の有無によって性能が変化することが懸念されたため,619名を金属の有無で分類(金属あり: 255名,金属なし: 364名)して同様に評価を行った.評価方法はROC(Receiver operating characteristics)曲線による解析と累積識別精度特性(Cumulative Match. Characteristics)曲線による解析を用いた.結果は,局所特徴点の大きさ16×16,数300のとき,AUC(Area under the ROC curve), EER(Equal error rate), R1(Rank-1 identification rate)がそれぞれ 0.998, 1.22%, 99.7%, となった.また,金属の有無についてROC曲線のAUCの比較をDelong検定により比較したが有意差は見られなかった. 以上の成果について" Medical Physics" に論文を投稿し,受理された.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた論文誌に投稿し,受理された.
|
Strategy for Future Research Activity |
2019年度に公表した論文では,胸部~骨盤部の位置決めCT画像のみを対象にしたが,臨床応用を想定すると,胸部と腹部での生体認証,すなわち異なる部位においても利用可能であることが望ましい.そのためには開発したアルゴリズムを改変する必要があり,このアルゴリズムの提案とその性能評価を行います. 評価対象は,臨床画像データベースから胸部のみ,腹部骨盤部のみの画像をトリミングして比較することを考えています.横隔膜周囲の特徴のみで生体認証できる手法を考えています.
|
Causes of Carryover |
2019年度論文投稿に予定していた英文校閲費用について、業者キャンペーン割引により未使用額が生じた。未使用額は2020年度の旅費に充てることとしたい。
|