2019 Fiscal Year Research-status Report
心臓CTにおいて造影剤が被曝へ与える影響の調査および被曝低減法の確立
Project/Area Number |
18K15593
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
木藤 雅文 熊本大学, 病院, 特任助教 (40744909)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 造影剤 / CT / 冠動脈CT / 心臓 |
Outline of Annual Research Achievements |
冠動脈CTAにおいて胸部臓器の被曝線量・分布に造影剤量(造影効果)と撮像プロトコールがどれほど影響を与えるかを調べるために、撮像プロトコールの調整を行った。心臓動態ファントム、血管ファントムを用いて濃度の異なる造影剤を充填し、管電圧や管電流などの撮影パラメータを変化させながら撮影を行った。撮影されたCT画像の画質の視覚的、定量的な解析を行った。ファントムを用いた実験の結果として、管電圧を低くするほどヨード造影剤の造影効果が高くなり、小型ファントムでは画質(signal-noise ratio)が向上した。臨床においては患者の体格によってパラメータを調整していくこととし、症例の蓄積を開始した。 モンテカルロ法による3次元線量シミュレーションソフトウェアも導入しており、初期設定は完了している。今後さらに研究を進めていく予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
心臓CTの撮像方法の調整、シミュレーションソフトの導入ができており、症例の蓄積が始まっている。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後症例数を蓄積し解析を進めていく。
|
Causes of Carryover |
購入予定であったコンピュータソフトが期待された性能でなかったため、次年度高い性能の製品が発売予定であるので、その際に購入予定である。
|