2019 Fiscal Year Research-status Report
乳癌ハイリスク群における乳房短縮MRIを用いた総合判定検診の有用性の検討
Project/Area Number |
18K15601
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Research Institution | Kameda University of Health Sciences |
Principal Investigator |
町田 洋一 亀田医療大学, 総合研究所, 客員研究員 (80766494)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 乳癌 / 検診 / MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
検診のための乳房MRI撮像法として短縮MRIが提唱され、撮像時間を大幅に短縮し、読影も簡便である一方、乳がん診断精度が従来の撮像法と比較して遜色ないことが報告されている。この短縮MRIの有用性はこれまでに複数の追試において確認された。 ただしこれまでの研究においては従来の撮像法と短縮MRIとの比較に主眼が置かれており、実際の乳がん発症ハイリスク女性に対する検診においてマンモグラフィ、乳房超音波と乳房MRIを同時に施行、3つの結果を総合判定した場合、より多くの乳癌を指摘できるかを比較する報告はない。特に、乳房MRIはマンモグラフィや乳房超音波で発見される病変の良悪性判断に有用であるという報告があることから、マンモグラフィや乳房超音波と短縮MRIを併せて使用することで、超音波による偽陽性症例を減らすことができるのではないか、という可能性が考えられるが、これに対する報告もこれまでにはない。 本研究は、我が国の乳癌検診における短縮MRI有用性について検討することを目的とする。具体的な目標は、乳癌発症のリスクが高いとみられる女性に対して、マンモグラフィ、乳房超音波、短縮MRIの3つを併せ、総合判定を行うことで、マンモグラフィや乳房超音波では指摘されなかった乳癌を短縮MRIで診断できるかどうか(感度向上への寄与)、およびマンモグラフィや乳房超音波で拾い上げられた偽陽性病変を短縮MRIで陰性と判断することで、診断精度を上昇させるかどうか(特異度向上への寄与)、という点について検討することである。 平成30年9月より、研究施設の1つである亀田京橋クリニックにて受診者募集を開始している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
短縮乳房MRIを用いた検診が限られた枠にしか設定できなかったため、予定より応募人数が伸び悩んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度末までと予定していた受診者の応募を本年も継続する。また、合わせてこれまでのデータの確認を行い、研究結果発表の準備を進める。
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Causes of Carryover |
検診対象者の応募(謝金給付の対象)が予定より少なくなったことが理由と考えられる。次年度も検診募集を継続する。
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