2020 Fiscal Year Research-status Report
破綻しやすいプラークの特徴である微小石灰化のモダリティ毎の検出能の評価
Project/Area Number |
18K15603
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
山田 稔 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (60365434)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 不安定プラーク / 微小石灰化 / CT / 病理組織 |
Outline of Annual Research Achievements |
不安定プラークの特徴として、micro calcification(微小石灰化)が注目されてきている。各臨床モダリティにおいて、微小石灰化の検出が試みられているが、同一プラークを複数モダリティで評価し、病理組織像と直接対比した報告は乏しい。本研究の目的は、ヒト献体の冠動脈動脈硬化病変を用い、複数モダリティにおいて微小石灰化の検出を試み、病理組織像と対比し、モダリティ毎の検出能およびその所見を検討することである。 2年目までに、得られた成果を国際学会で発表した。また、症例をさらに10症例(20冠動脈)を増やてmicro CTでの撮影を行い、石灰化した部位、微小石灰化が集簇した部位、ほぼ正常と考えられる部位を同定した。 3年目は、COVID-19の感染拡大の影響で、IVUSやOCTなどのモダリティを調達することができず、今までに蓄積したデータ解析を中心に行った。また、ヒト献体からの冠動脈動脈硬化病変の採取を行った。次年度は、前々年度に国際学会発表した研究を論文報告するとともに、新たに採取した冠動脈動脈硬化病変を用いて複数モダリティでの対比を行う予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
ヒト献体から採取した新たな冠動脈動脈硬化病変は着実に増えたが、COVID-19の感染拡大により複数モダリティでの撮影に遅延が生じたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度は、対比するモダリティの数を増やし、その成果を成果としてまとめる予定である。
|
Causes of Carryover |
COVID-19の感染拡大により複数モダリティでの撮影に遅延が生じたため。ヒト献体から採取した新たな冠動脈動脈硬化病変の複数モダリティでの撮影や病理組織作成を進める予定である。
|