2018 Fiscal Year Research-status Report
Development of cardiac CT using 64-row CT and establishment of factors to predict the outcome in diabetic patients
Project/Area Number |
18K15605
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
富澤 信夫 順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (60728509)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 心臓CT / 心筋血流 / 微小循環機能 / 糖尿病 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の第一の目標は64列CTを用いた心臓CTの開発と低被ばくプロトコルの確立であった。撮影時の電圧を100kVpと低くし、sequential撮影を行うことで、心臓CT全体の平均被ばく量を7.3mSvに抑えることができた。これは当初の目標をほぼ達成する低被ばくであり、特にdynamic CTPの被ばく量が平均2.5mSvであり、これまで報告されている中でも最小の水準を達成している。線量が少ないことで画質が低下することが懸念されたが、従来の逆投影法に変わる逐次近似再構成法でありSAFIREを併用することで、十分な画質が担保できた。 次に、確立した心臓CTの診断能を検討した。心臓CT撮影を行った後、カテーテル検査を施行した44名で冠動脈狭窄の有無と心臓CTから計算される心筋血流量の関係を調べた。有意狭窄(カテーテルで50%以上の狭窄)を有する領域では、残りの領域と比較して有意に血流低下を認めた(相対的血流量:0.84±0.32, 95%信頼区間:0.77-0.90, p <0.001)。また、冠動脈の有意狭窄の診断能は冠動脈CTのみと比較して、dynamic CTPを加えることで、82%から87%へと有意に(p <0.05)診断精度が上昇した。従って、開発した心臓CTは低被ばくでありながら、十分な診断能を有していることが示された。 さらに、糖尿病患者で罹病期間と背景心筋血流量の関係を検討した。この結果、罹病期間が8年を超えると、これより短い患者と比較して有意に心筋血流が低下していた(1.11±0.35 vs 1.28±0.27, p <0.01)。従って、心臓CTを用いることで糖尿病による微小循環機能の低下が評価できる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定では本年度は心臓CTの確立を目指しており、ほぼ予定通りに立ち上げることができ、予想通りの診断能を出している。
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Strategy for Future Research Activity |
確立した心臓CTを用いて、予後評価の新たな指標を確立することを目指す。このため、心臓CTに登録された患者の予後データベースを作成し、心筋血流量など、心臓CTから得られるパラメートとの関連を調査する。
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Causes of Carryover |
解析に必要な流体構造解析ソフトウェアの購入に当初より多くの金額が必要であったため、前倒し支払い請求を行った。しかしながら、その後の交渉の結果、安い金額で購入ができたため、次年度使用額が生じた。ソフトウェア維持費や海外学会の渡航費で使用する予定である。
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Research Products
(10 results)