2020 Fiscal Year Research-status Report
限局型小細胞肺癌への放射線治療線量増加の有効性確認試験:生物、物理、人種の視点で
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18K15616
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Research Institution | Osaka International Cancer Institute |
Principal Investigator |
森本 将裕 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 放射線腫瘍科副部長 (00745359)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 息止め照射 |
Outline of Annual Research Achievements |
前回報告の、非小細胞肺癌の根治化学放射線療法後に地固め免疫療法の入りにくい因子を詳細に解析し、34例中25例で免疫療法が行われ、単変量解析で、免疫療法の入りにくい因子は、閉塞性肺疾患の合併、予防的リンパ節照射の施行、1秒量、1秒率、閉塞性肺疾患に対する吸入薬の使用、グレード2以上の放射線肺炎、グレード2以上の放射線食道炎ということが明らかになった。症例数は少なく、参考ではあるが、多変量解析を行い、閉塞性肺疾患の合併と予防的リンパ節照射の施行が、有意な因子として割り出された。当院の治療方針として、予防的リンパ節照射は、原則として行わないことになった。このデータの解析結果は、英語論文として、発表し、掲載された。限局型小細胞肺癌でも、予防的リンパ節照射は症例毎に必要か検討している。また、非小細胞肺癌の強度変調放射線治療の、多施設の後ろ向き研究に協力中である。今後は、息止め照射の機器の選定が済んだので、息止め照射の患者の呼気、吸気、腫瘍の位置のデータを詳細に収集し、従来の方法と比べて、新しい方法が、腫瘍の位置を安定させて、安定した放射線治療が可能かどうかをさらに検討していく。 患者の放射線治療メリット(被ばく量の減少、腫瘍への照射量の増大)につながる可能性は十分あるのではないかと考えている。また、このデータを収集し、データ解析に必要な機器購入、書籍購入、論文の英語のcheck、学会発表、論文発表の準備を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の蔓延のため、息止め照射の機器の選定が遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
息止め照射の機器の選定が済んだので、データを収集し、データ解析に必要な機器購入、書籍購入、学会発表、論文発表の準備を進めていく。
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Causes of Carryover |
息止め照射システムの機器の選定を行い、実際に貸与予定のために次年度に請求する。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Elective nodal irradiation for non-small cell lung cancer complicated with chronic obstructive pulmonary disease affects immunotheray after definitive chemoradiotherapy.2020
Author(s)
M Morimoto, K Nishino, K Wada, F Imamura, K Konishi, H Kuhara, M Tamiya, T Inoue, K Kunimasa, M Kimura, T Hirata, N Kanayama, M Toratani, H Kawachi, K Ohira, E Nakanishi, S Ohira, T Sagawa, M Miyazaki, T Matsunaga, T Kumagai, T Teshima.
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Journal Title
Anticancer Research
Volume: 40
Pages: 6957-6970
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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