2020 Fiscal Year Annual Research Report
Quantification of radiation intensity and estimation of absorbed dose in radioactive iodine therapy
Project/Area Number |
18K15629
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
飯塚 裕介 京都大学, 医学研究科, 助教 (90782673)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ヨウ素シンチグラム / 定量化 / Adjuvant Therapy |
Outline of Annual Research Achievements |
放射性ヨウ素内用療法を受けた患者のヨウ素シンチグラムを用いて、Planar画像とSPECT画像のどちらが集積の強度を正確に画像に反映しているかを商用ソフトを用いて比較したところ、Planar画像のほうが集積の強度をより正確に反映しており、集積の強度を推定できることがわかった。このデータを用いて甲状腺床(摘出部位)の集積のあった患者の集積部位の放射線量を推定することができた。ただし、集積部位の線量と臨床成績の関係については取得したデータが少なく解析は困難であった。この結果は学会で発表後、論文化して投稿中である。放射性ヨウ素の体内動態を個々の患者毎に推定することは日常臨床で行われている1回の撮像回数では難しいため、吸収線量の推定法の確立についてはさらなる研究が求められる。 また、研究の過程で作成したデータベースを用いて、放射性ヨウ素による術後Adjuvant therapyにおいて、治療内容や治療の準備の違いによる治療成績の違いについても検討した。治療の内容においては高線量の放射性ヨウ素を投与した患者と低線量を投与した患者で治療成績が変わるのかを検討したところ、患者全体では高線量と低線量の差はないことがわかった。この成果は学会で発表されたのち論文化もされ、2020年の核医学会学術総会で研究奨励賞を受賞した。治療の準備法については従来行われていた甲状腺ホルモンの休止とリコンビナントヒト甲状腺刺激ホルモン投与のやり方を比較し、両者に有意な差はみられなかった。この成果は学会で発表後、論文化された。さらに、以前のデータをアップデートした結果を日本内分泌外科学会で発表し、議論を行った。
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