2023 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of inhibitory effect of PMEA coated on catheter on biofilm formation
Project/Area Number |
18K15651
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
小野 泰之 関西医科大学, 医学部, 研究医員 (60786698)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | CRBSI / インターベンショナルラジオロジー |
Outline of Annual Research Achievements |
PMEAコーティングされたカテーテルがカテーテル関連血流感染症(CRBSI)の原因となるバイオフィルム形成を抑制評価するために、最終年度である本年度はコーティングカテーテルおよび非コーティングカテーテルを用いた実験を実施した。実験には鎮静、局所麻酔下の家兎を用いて行い、エコーガイド下に頸部静脈を穿刺し経皮的にカテーテルの留置を行った。カテーテルはPMEAコーティングおよび非コーティングのものをそれぞれ使用して同一環境下留置を実現するためにタンデム留置を行った。留置されたカテーテルを皮膚固定し家兎を鎮静から覚醒させ、2週間の飼育を行った。その後カテーテルを無菌操作で回収し細菌定量検査を行った。検体実験はcleri法による菌定量検査を行いPMEAコーティング、非コーティングそれぞれのカテーテルの培養検査結果を得ることができた。その結果PMEAコーティングされたカテーテルから菌検出は認められなかった。 研究期間全体を通して、CRBSIの予防対策や取り巻く現状、カテーテルの最新機能について関連学会の学術集会での研究発表や関連企業との検討により詳細な調査を行ってきた。その一つとしてPMEAコーティングされたカテーテルのバイオフィルム形成抑制効果の可能性について、現在市販されている各種カテーテル性能との比較調査を行い、最終的にPMEAコーティングおよび非コーティングのそれぞれのカテーテルを用い比較した動物実験により結果を得ることができた。
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