2020 Fiscal Year Annual Research Report
The mechanism of arrhythmogenesis associated with myocarditis using a mouse model of Kawasaki disease
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18K15706
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
星野 真介 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (70747576)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 心筋炎モデルマウス / 不整脈 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は川崎病モデルマウスを用いて、パッチクランプ法による心筋の収縮に関わるチャネルの解析を行った。テレメトリーによる心電図の解析では心房性不整脈が確認できた。optical mappingを用いて、action potentialとcalcium transientの記録を行い、モデルマウスでは活動電位の延長と、左心耳での異常興奮が確認できた。心エコーを用いてEjection Fractionを経時的に測定したところ、モデルマウスでは急性期から低下し、投与後6週まで低下は続いた。興味深いことに、モデルマウスではL型Ca2+電流を低下させることにより急性期には心機能が低下し、さらに不整脈も誘発することが確認できた。心室筋で活動電位を形成するItoやIkr, Iksについても解析をおこなった。現時点では有意な変化は認めなかったが、引き続き解析は継続する。心機能は投与後半年程度で正常化するにも関わらず、冠動脈周囲の炎症細胞は投与後2ヶ月で減少し、変わりに周囲が膠原線維で置き換わることが確認できた。現在はnon selective cation channelであるTRPC channelと心房筋で多く発現しているIkurの解析を行っている。また心筋の炎症と線維化に関わるバイオマーカーとして、CalprotectinとGalectin-3の測定も行った。炎症の指標となるCalprotectinは投与直後にピークがあり、Galecitn-3は経時的に増加した。
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