2018 Fiscal Year Research-status Report
Evaluation of pharmaceutical HO-1 induction and mesenchymal stem cell combination therapy in meconium peritonitis mouse model
Project/Area Number |
18K15710
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
藤岡 一路 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (20568810)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 胎便性腹膜炎 / モデルマウス / 新生児 / 動物モデル / 新生仔マウス / 炎症 / 消化酵素 / 胎便性腹膜炎モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
胎便性腹膜炎は、胎生期の腸管穿孔により、無菌性の胎便が腹腔内に漏出して生じる化学性腹膜炎と定義され、非感染性の特異な炎症性疾患である。一方、その病態を正確に反映する動物モデルが無く、その病態生理は明らかではない。本研究では、Cecal Slurry法による敗血症モデルマウス作成技術を応用して、ヒト胎便懸濁液(Meconium slurry, MS)の腹腔内投与による胎便性腹膜炎モデルマウス作成を試みた。 動物実験委員会の承認および代諾者の同意のもと、正期産児の(1)オムツに排泄された残余胎便、(2)肛囲刺激により排泄させた新鮮胎便を、500mg/mlの濃度でPBSに懸濁し、MS1(残余胎便)、MS2(新鮮胎便)を各々作成した。次いで、ヒト早産児相当の4日齢マウスへMS1、MS2を200μL腹腔内投与し、3h後の血液ガス所見、24h後の体重増加率、7日間生存率につき、同量のPBS投与群(Veh群)と比較した。 結果は、(1)MS1を投与しても、新生仔マウスに病的状態は誘導されなかった。(2)一方、MS2を腹腔内投与した場合、Veh群と比較して、体重増加率の減退(MS; 0.8±7.5% vs. Veh; 21.1±4.9%, p<0.0001, 各群n≧21)、Lacの上昇(6.5±1.6 vs. 3.5±0.3, p<0.01, 各群n≧5)、死亡率の増加(41.2% (n=34) vs 0% (n=22), p<0.001)を認めた。 現在までの結論として、残余胎便ではなく新鮮胎便からMSを作成することで胎便性腹膜炎を模倣するモデルを作成することができた。残余胎便においてオムツ内で失われた含有消化酵素等の因子が、本疾患の病態に欠かせないと考えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
胎便性腹膜炎モデルマウスの確立に当初の想定より時間を要している。この原因として、当初予定していたヒト新生児のオムツ中に排泄された胎便をPBSに懸濁し、懸濁液を作成して投与する方法では、予想に反して高用量を投与しても病的状態を誘導することができなかったことがあげられる。 種々の条件検討の結果、新鮮な胎便を用いない場合、含有消化酵素が失活し病像を呈さないことがわかった。その後、肛囲刺激により胎便を他動的に排泄させ、新鮮胎便を採取する方法を確立し、胎便懸濁液の新生仔マウスへの腹腔内投与により用量依存性の死亡率増加を確認できた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、傷害臓器(肝臓、肺)の組織病理学的検討および炎症関連遺伝子発現等の解析、および血中の酸化ストレスマーカーの測定を行い、治療法開発のための疾患モデルの確立を目指す。
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Causes of Carryover |
胎便性腹膜炎モデルマウスの確立に当初予定より時間を要しており、予定した研究費を期間内に使用することができなかった。次年度に研究の進捗に合わせて使用する予定である。
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Research Products
(25 results)
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[Presentation] Insulin Therapy for Stress-Induced Hyperglycemia in Neonatal Sepsis Using A Preterm Mouse Model2018
Author(s)
Kazumichi Fujioka, Saki Okubo, Kosuke Nishida, Mariko Ashina, Toshihiko Ikuta, Sachiyo Fukushima, Shohei Ohyama, Keiji Yamana, Ronald J. Wong, Kazumoto Iijima, Ichiro Morioka
Organizer
Pediatric Academic Society Annual Meeting
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[Presentation] The Effect of Recombinant Human Thrombomodulin (rh-TM) in Neonatal Sepsis Using a Preterm Mouse Model2018
Author(s)
Kazumichi Fujioka, Kosuke Nishida, Saki Okubo, Mariko Ashina, Toshihiko Ikuta, Sachiyo Fukushima, Shohei Ohyama, Keiji Yamana, Ronald J. Wong, Kazumoto Iijima, Ichiro Morioka
Organizer
Pediatric Academic Society Annual Meeting
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