• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2018 Fiscal Year Research-status Report

真に臨床応用可能な細胞移植治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 18K15715
Research InstitutionShimane University

Principal Investigator

小田 泰昭  島根大学, 医学部, 研究員 (70602473)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywords間葉系幹細胞 / 低ホスファターゼ症 / iPS細胞 / 難病
Outline of Annual Research Achievements

『低ホスファターゼ症』は、全身で重度の骨形成不全を示す、難治性骨疾患の1つとして知られている。胎児期・新生児期に発症する周産期型は、最も重症なタイプであり、遺伝子変異によっては致死性も高く、予後不良な疾患である。そこで本研究では、全身での治療が必要となる『低ホスファターゼ症』をモデルとして、「真に臨床応用可能な細胞移植治療法」を開発することを目的としている。具体的には、①分化・増殖能・遊走能が極めて高い、超高純度間葉系幹細胞を用いた細胞移植治療の基盤技術開発、②遺伝子改変血球細胞を用いた細胞移植治療技術の開発を行う。いずれも、低ホスファターゼ症のモデルマウスである、Alplノックアウトマウスを治療対象として基盤技術を確立する。
今年度は、上記の研究計画のうち、特に超高純度間葉系幹細胞を用いた研究を中心に実施した。移植する超高純度間葉系幹細胞の生着効率を高めるためには、レシピエントとなるマウスへ放射線照射を行うことが必要となる。野生型のC57BL/6マウスを用いて、放射線照射量の条件検討を行った。週齢(新生児、および4週齢)による放射線感受性の差は特に認められなかったが、メスでは10.5Gy, オスでは12Gy前後が致死量の閾値であることが明らかとなった。一方、研究で使用している低ホスファターゼ症モデルマウスは、C57BL/6マウスとは一部異なる遺伝的背景を持つためか、放射線感受性がやや低めであることが明らかとなった。
現在は、放射線照射を行った低ホスファターゼ症モデルマウスに対する、超高純度間葉系幹細胞の移植を行っているとこである。また、遺伝子改変血球細胞を用いた計画についても着手し、研究を進めている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初の研究計画通り、概ね順調に進捗している。

Strategy for Future Research Activity

今後も、当初の研究計画に沿って研究を実施する。予期せぬトラブルなども考えられるため、予定通りの結果や進捗が得られない場合には、多角的なアプローチを行い、原因の解明と対処を行う計画である。

Causes of Carryover

科研費等の限られた予算で研究を効率的に遂行するため、研究室内の他の研究者らと効率的な予算運用を行った。その結果、消耗品を安価に購入したり、消耗品の過剰な在庫を保有する必要がなくなったため、当初の予定よりも消耗品にかける予算を削減することが可能となった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Book (1 results)

  • [Book] Human Pathobiochemistry2019

    • Author(s)
      Taketani T., Oyama C., Oda Y., Murphy L.
    • Total Pages
      349
    • Publisher
      Springer
    • ISBN
      978-981-13-2977-7

URL: 

Published: 2019-12-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi