2019 Fiscal Year Research-status Report
Late preterm児の周生期ストレスに対する脳循環制御の解明
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18K15722
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
津田 兼之介 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (20727507)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 新生児 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,子宮外環境における様々なストレスの積み重なりが脳循環制御の破綻へと導き,高次脳機能障害につながるという仮説に基づき,脳血流量や脳酸素代謝をベッドサイドでモニタリングし、そこから短期エンドポイントであるMRI評価および長期エンドポイントである認知機能・高次脳機能を占う早期マーカーを確立することを目的としている. 研究2年目は初年度に続き,測定法の検者間較差をなくすために精度を上げることに力を 注いだ.脳血流量や脳酸素代謝などのパラメータには欠損値や検者間格差がいまだ多いが,これは統計学的手法の工夫で対処できることを初年度に示した.短期予後である脳MRIは撮像法の統一化が進み,症例数も増えつつある.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度の目的であった症例の蓄積,データの収集は進んでいる.しかし対象となる新生児集中治療室への入院数には増減の波があり,当初予定した年間20例には届いていない.
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Strategy for Future Research Activity |
限られた症例数で研究を行う必要があるため繰り返しデータを利用することにより,データ数を増やすことを試みる.また脳血流量,脳酸素代謝の測定では精度に課題を残すことも予想されるため,それに影響を与える因子も検討に加えることで,多面的な検討を加えていきたい.
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Causes of Carryover |
データ解析のためのパソコン,統計解析ソフトの更新が必要である.
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Outcomes related to 10-min Apgar scores of zero in Japan2019
Author(s)
Shibasaki Jun、Mukai Takeo、Tsuda Kennosuke、Takeuchi Akihito、Ioroi Tomoaki、Sano Hiroyuki、Yutaka Nanae、Takahashi Akihito、Sobajima Hisanori、Tamura Masanori、Hosono Shigeharu、Nabetani Makoto、Iwata Osuke
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Journal Title
Archives of Disease in Childhood - Fetal and Neonatal Edition
Volume: 105
Pages: 64~68
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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