2018 Fiscal Year Research-status Report
ラット膵発癌モデルの開発による膵癌早期診断マーカーおよび新規治療法の確立
Project/Area Number |
18K15745
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
五十嵐 聡 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (50790953)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 膵癌 / ラット膵発癌モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
ラット膵臓特異的なハイドロダイナミック遺伝子導入法(HGD)を用いた膵発癌に関連する遺伝子群の検証と、HGDによるモデル動物作製のための標的遺伝子決定を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1. 膵癌モデル作成のための遺伝子発現プラスミドの作成 予定していた、ラットへの遺伝子導入のためのプラスミドを三種類、作成した。 それぞれにMyc-tagのついた、RatのKras (NM_031515)、Myc (NM_012603)、Nras (NM_080766)遺伝子をCMV promoterの制御下で発現するプラスミドを作成した。 2. ラット膵臓への選択的なHGDの条件検討については、これまでにMol Ther Nucleic Acids, 2017で報告しているが、その条件を再度、in vivoで確認した。 以上の結果に基づき、ラット膵臓への遺伝子導入の準備が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
ラット膵発癌モデルの確立し、HGD前後のラットの経時的な全身状態や動物用画像データ、血液を採取する。膵癌ラットの腫瘍組織を分子生物学的、組織学的に検討するとともに、経時的な血清の解析により早期診断マーカーの検証を行う。
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Causes of Carryover |
ラット膵発癌モデル確立後の遺伝子発現の検証や血液検査データ解析等を次年度に行うこととなったため、その費用一部を次年度に使用する予定である。
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