2018 Fiscal Year Research-status Report
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18K15772
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
栗林 志行 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (60726173)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 食道運動障害 / 全身性強皮症 |
Outline of Annual Research Achievements |
当科で高解像度食道内圧検査(High resolution manometry)を導入した2009年から2018年までにHRMを用いて食道内圧検査を施行した109名の全身性強皮症患者を対象として、食道運動障害と他臓器疾患との関連性について検討した。また、全身性強皮症患者における胃食道逆流症と間質性肺炎との関連性についても検討を行った。 食道運動障害と皮膚硬化スコアには有意な関連性が認められ、重度の食道運動障害を認める患者での間質性肺炎の程度を評価するCTスコアは食道運動が保たれている患者に比べて高値を示す傾向が認められた。しかし、食道運動障害と間質性肺炎及び胃食道逆流症と間質性肺炎との間には有意な関連性は認められなかった。 本研究結果はJournal of Gastroenterologyにアクセプトされた(Kuribayashi S, et al. J Gastroenterol in press.)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
全身性強皮症患者において胃排出能測定を行い、胃排出遅延と他臓器疾患との関連性を検討する予定であったが、胃排出能測定検査は本邦では薬事承認されておらず、未承認機器を用いた研究として特定臨床研究に相当することから、準備に時間を要している。当院のIRBが認定IRBとして認定されたことから、IRB申請の準備を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床研究法の施行により、2018年度は特定臨床研究に相当する研究の実施が困難であった。当院のIRBが認定IRBとして認定されたことから、研究の実施が可能な状態になっており、速やかにIRB申請の準備を行っておく。
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Causes of Carryover |
研究が開始できなかったため、本年度は研究費を使用することができなかった。次年度は、特定臨床研究を開始することから、IRB申請費用や研究で使用する機器の代金、被験者への謝礼などを使用する予定である。
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[Journal Article] Relationship between esophageal motility abnormalities and skin or lung involvements in patients with systemic sclerosis2019
Author(s)
Kuribayashi S, Motegi S, Hara K, Shinomaya Y, Hosaka H, Sekiguchi A, Yamaguchi K, Kawamura O, Hisada T, Ishikawa O, Kusano M, Uraoka T.
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Journal Title
Journal of Gastroenterology
Volume: in press
Pages: in press
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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