2020 Fiscal Year Annual Research Report
The development and the analysis of novel mice model of NASH-related cancer
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18K15775
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
坂牧 僚 新潟大学, 医歯学系, 助教 (40792289)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | NASHモデルマウス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はMC4R遺伝子欠損によるNASHモデルマウスにおける、Maid遺伝子の作用を解析することによる、NASH進展機構の解明および治療法の開発を目的とした。 MC4R遺伝子、Maid遺伝子両欠損マウスは、MC4R単独遺伝子欠損マウスに比べ、より高度の肥満を呈するという表現型が認められたものの、高脂肪食投与による肝内でのMaid遺伝子および、その下流の遺伝子発現の変化は確認できなかった。加えて、1歳齢まで飼育し肝癌およびその悪性度における評価も、MC4R遺伝子、Maid遺伝子両欠損マウスとMC4R単独遺伝子欠損マウスは有意な差は認めず、本モデルマウスにおいては肝癌の発症及び進展にはMaid遺伝子は影響を与えなかった。 部分肝切除においては、MC4R遺伝子、Maid遺伝子両欠損マウスは生命力が弱く、部分肝切除により高率に死亡してしまうため、Maid遺伝子欠損と野生型マウスで部分肝切除における肝再生の評価を行ったが、Maid遺伝子欠損による肝再生の変化は認められなかった。 一方で、MC4R遺伝子、Maid遺伝子両欠損マウスは、肝脂肪蓄積を増加させることなく高度の肥満を呈する、従来のNASHモデルとは異なる肥満モデルマウスであり、このメカニズムについて解析中である。
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[Presentation] 生理的な脂肪沈着を呈する新規肥満モデルマウスの開発2021
Author(s)
森田真一, 坂牧僚, 小山究太郎, 田中裕登, 永山逸夫, 山田麻理奈, 大脇崇史, 小田知友美, 柴田理, 木村淳史, 阿部寛幸, 上村顕也, 寺井崇二
Organizer
第11回 肥満と消化器疾患研究会
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