2019 Fiscal Year Research-status Report
メタゲノム解析を用いた膵線維化と腸内細菌叢の関連の探索
Project/Area Number |
18K15779
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
藤本 剛英 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (90792820)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 早期慢性膵炎 / 腸内細菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性膵炎は非可逆性進行性の慢性炎症性線維化疾患で、膵癌のリスク因子であることが明らかになっている。慢性膵炎臨床診断基準2009において早期慢性膵炎が提唱され、非可逆性の慢性膵炎しか診断できないという問題点を克服し、早期発見・早期治療介入による膵癌発症の抑制が期待される。近年、腸内細菌叢バランスの破綻が炎症性腸疾患のみならず肥満や肝疾患など様々な病態に深く関与していることが明らかになり、慢性膵炎においても口腔内細菌、小腸内細菌異常増殖と関連することが報告されている。本研究では健常者、早期慢性膵炎患者、慢性膵炎患者、膵癌患者の便中DNAを用いて腸内細菌叢の変化を明らかにすることで ある。本研究は当院の倫理委員会に申請し、健常者、慢性膵炎、早期慢性膵炎、膵癌患者の便を採取し、DNAを抽出した後、腸内細菌叢を解析する研究について了解をえた。 本症例に先立って重要となるのは検体収集となる。当院に通院中の患者をピックアップし、随時同意を得られた患者の便を採取し、便中DNAを採取している。今後はさらに症例を集積していく予定としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在検体採取をして、適宜DNAを抽出している。
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Strategy for Future Research Activity |
さらに検体採取をすすめて、腸内細菌叢の解析を行う予定である。
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Causes of Carryover |
検体採取、およびDNAの抽出と、その後の解析が必要である。
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