2018 Fiscal Year Research-status Report
The roles of CAFs for malignant progression of human esophagus tumors
Project/Area Number |
18K15797
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
鈴木 真由 順天堂大学, 医学部, 非常勤助手 (90815341)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 食道がん / PDXモデル / CAFs / 浸潤・転移 / 治療抵抗性 |
Outline of Annual Research Achievements |
癌患者の死因の9割は浸潤・転移による治療抵抗性の獲得に関与しているにもかかわらず、現在に至るまでこれらの分子メカニズムの解明は発展途上の段階である。 申請者の先行研究より、申請者らは独自の研究方向性として、CAFsが近傍の癌細胞にpartial EMTを誘導することにより、浸潤能の亢進した癌細胞クラスターの転移促進機構に注目している。 食道癌は所属リンパ節および肺・肝臓への転移が多いことが知られている。CAFsとのPDX共移植系モデルが患者食道癌の転移の臓器指向性を模倣し、CAFsと癌細胞の相互作用を媒介するpartial EMTに関与する遺伝子やシグナルが同定されることが予期される。申請研究では、CAFs による食道癌の浸潤・転移や治療抵抗性メカニズムならびに抑制法を解明することを目的とする。 本年度は食道癌PDXモデルの樹立の為に臨床サンプルの採集方法を検討している。本講座で施行される内視鏡的粘膜下層剥離術より得られた標本を高度免疫不全NOGマウスに移植予定である。現在、そのための倫理申請書類準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は食道癌PDXモデルの樹立の為に臨床サンプルの採集方法を検討している。本講座で施行される内視鏡的粘膜下層剥離術より得られた標本を高度免疫不全NOGマウスに移植予定である。現在、そのための倫理申請書類準備中である
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Strategy for Future Research Activity |
倫理申請承認後は、本講座で施行される内視鏡的粘膜下層剥離術より得られた標本や手術で切除され検体を高度免疫不全NOGマウスに移植予定である。PDXモデルの作製は他の癌種ではすでに実績がある。 次年度の使用計画としては、5-10例の患者食道がん検体をマウスに移植し、その増殖能や新たなマウスに継代可能かなど調査する。
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Causes of Carryover |
現在倫理審査申請準備中であり、癌検体移植に必要なNOGマウスの購入がされなかったために、次年度使用額が生じた。
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