2018 Fiscal Year Research-status Report
心筋細胞核クロマチン形態解析による新たな心不全可逆性予測
Project/Area Number |
18K15848
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
神崎 万智子 大阪大学, 医学系研究科, 特任研究員 (60812956)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 心不全 / 心筋症 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢化により心不全罹患患者数は今後なお増加し続けると考えられる。至適治療により心機能が回復するリバースリモデリング症例から補助人工心臓装着や心移植を考慮しなければならない不可逆症例までその病像は多岐に渡るが、適切かつ迅速な治療方針の選定に繋がる十分な予後予測マーカーは未だ確立されていない。本研究では、心筋細胞核クロマチン微細構造に着目した新規評価法によるリバースリモデリング予測性の検出力を評価・確立することを目的とする。 これまで電子顕微鏡病理像を用いた心筋細胞核クロマチン微細構造の評価法を新規に開発し、その評価法で得られた指標が重症拡張型心筋症患者において従来の心不全臨床指標とは相関を認めず独立した予後予測指標となりえる可能性があると報告しているが、本研究では他の心筋疾患も含めた左室駆出率35%以下の心不全症例に対象疾患を拡大し、解析症例数を増やして検証を行っている。 心筋症心不全患者から採取した右室心筋検体を用いて電子顕微鏡病理処理および病理画像イメージング解析を行い、心筋細胞核膜クロマチン形態(核膜クロマチンの連続性など)に特に着目して核形態分類を進めている。患者背景因子および各臨床指標の収集を行い、核形態と心筋生検12ヶ月後のリバースリモデンリングとの相関の有無について解析を継続している。 次年度には、引き続き症例数を増やし、新たに収集した臨床指標を含めて検討を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
出産・育児のために年度途中より休職中であり、データ収集や解析等が予定通りに行えていないため
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Strategy for Future Research Activity |
今後はさらに解析症例数を増やし、臨床情報を組み合わせて解析を行う。学会発表および論文発表等により情報発信を行う予定である。また、症例のうち観察期間経過中に経時的な心筋検体採取が可能であった症例に関して、各臨床病期でのクロマチン形態を観察する予定である。
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Causes of Carryover |
出産・育児のために年度途中より休職中であり、電子顕微鏡病理解析検体数が当初の予定より少なかったため、次年度使用額が生じた。 次年度の研究計画に基づき、今年度に予定していたものを含め検体の処理や解析、研究成果発表などに関する費用として使用予定である。
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