2020 Fiscal Year Research-status Report
心筋細胞核クロマチン形態解析による新たな心不全可逆性予測
Project/Area Number |
18K15848
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
神崎 万智子 大阪大学, 医学系研究科, 特任研究員 (60812956)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 心不全 / 心筋症 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢化が進み、心不全罹患患者数は今後なお増加し続けると考えられている。心不全の病像は、至適治療により心機能が回復するリバースリモデリング症例から、補助人工心臓装着や心移植を考慮しなければならない不可逆症例まで多岐に渡るが、適切かつ迅速な治療方針の選定に繋がる十分な予後予測マーカーは未だ確立されていない。 我々はこれまで、電子顕微鏡病理像を用いた心筋細胞核クロマチン微細構造の評価法を新規に開発し、その評価法で得られた新規指標が重症拡張型心筋症患者において従来の心不全臨床指標とは相関を認めず、独立した予後予測指標となる可能性があると報告している。 本研究では、対象疾患を他の心筋疾患も含めた左室駆出率35%以下の心不全症例に拡大し解析症例数を増やして、新規指標の予後予測検出力を評価することを目的とする。 心筋症心不全患者から採取した右室心筋検体を用いて電子顕微鏡病理処理および病理画像イメージング解析を行い、心筋細胞核クロマチン形態(核膜クロマチン の連続性など)に特に着目して核形態分類を進めている。患者背景因子および各臨床指標の収集を行い、核形態と心筋生検12ヶ月後のリバースリモデンリングとの相関の有無について解析を継続している。 2018年8月13日から2021年9月17日まで出産・育児のために休職中であり、研究を中断している。復職後には、引き続き症例数を増やし、新たに収集した臨床指標を含めて検討を行っていく予定である
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
現在育児休業中であり、データ収集や解析等が予定通りに行えていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は更に解析症例数を増やし、臨床情報と組み合わせ解析を行っていく方針である。 また、経時的な心筋検体採取が可能であった症例に関して、各臨床病期毎のクロマチン形態を観察する。 学会発表および論文発表等により情報発信を行う予定である。
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Causes of Carryover |
研究中断中のため
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