2020 Fiscal Year Annual Research Report
An Exploratory Research for Effective and Efficient Clinical Practice of Heart Failure Using Wearable Devices
Project/Area Number |
18K15860
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
白石 泰之 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (00752700)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 心不全 Heart Failure / 心不全関連QOL / Patient Reported Outcome / 加速度計 Accelerometer / 身体活動 Physical Activity / Sedentary Time / Advance Care Planning / 予後情報 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、多施設共同前向き心不全レジストリであるWest Tokyo Heart Failure Registry(WET-HF;東京近郊の8つの三次医療機関が参画)の研究計画と併行して実施される。本研究の目的は、医療者側の視点に基づくアプローチだけでなく、患者・家族ならびに社会環境の側面からも同様に、現行の心不全診療の問題点を明らかにすることである。 本研究が開始となった2018年4月から2021年3月までに、専属CRCの補助のもと、2794例の心不全入院患者情報が新規に登録され、全体として症例登録数が約7000例に到達した。退院後予後情報については、現段階で5000例を超える患者でフォローアップが達成され、継続的に情報登録が実施されている。 まず、医療者視点からはバイオマーカーなどを組み合わせて、心不全患者の特徴や予後層別化を行って心不全診療の実態と課題を検証した(数編論文作成)。次に、WET-HF登録患者で一部の心不全増悪・入院を繰り返す重症患者に対して、携帯型加速度計を用いた在宅での身体活動モニタリングを実施し、また心不全関連QOLを疾病特異的な質問紙票(KCCQ)を用いて評価した。加速度計による活動量評価は、質問紙票による多方面からの包括的なQOL評価と強い相関が認められ(論文投稿中)、こうした客観的な指標は心不全診療に関わる多くの関係者間で共有しやすいという特徴から実地診療への応用が大いに期待された。 さらに、現状の患者・家族の不十分な疾病理解とそれに起因する医療者・患者間の病状認識の乖離を調査するため、100項目近いアンケート調査を実施した。その中で、疾患予後情報の共有は円滑な診療のために重要であるが、患者の半数以上がより詳細な予後情報の提示を希望し現状に不満を募らせていた。患者中心の医療が望まれる中で、こうした情報は診療の質改善に大きく貢献するものと考える。
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Research Products
(25 results)
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[Journal Article] Derivation and Validation of Clinical Prediction Models for Rapid Risk Stratification for Time-Sensitive Management for Acute Heart Failure2020
Author(s)
Yasuyuki Shiraishi, Shun Kohsaka, Takayuki Abe, Toshiyuki Nagai, Ayumi Goda, Yosuke Nishihata, Yuji Nagatomo, Mike Saji, Yuichi Toyosaki, Makoto Takei, Takeshi Kitai, Takashi Kohno, Keiichi Fukuda, Yuya Matsue, Toshihisa Anzai, Tsutomu Yoshikawa
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Journal Title
Journal of Clinical Medicine
Volume: 9
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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