2021 Fiscal Year Research-status Report
急性心筋梗塞患者における腸内細菌叢とその代謝産物TMAOの役割の解明
Project/Area Number |
18K15896
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
松澤 泰志 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 講師 (90600635)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 腸内細菌 / 動脈硬化 / 血小板作用 / 心筋梗塞 |
Outline of Annual Research Achievements |
【背景】近年、次世代型シ-ケンス技術によるメタゲノム解析法が開発されほぼ全ての腸内細菌を検出できるようになった。腸内細菌叢とその代謝産物TMAO(tri-methylamine N-oxide)は全身性の炎症や動脈硬化進展と関連することが示唆されている。経皮的冠動脈形成術(PCI)を受けた急性心筋梗塞(AMI)患者における、血栓塞栓症、動脈硬化進展、心血管予後に対する腸内細菌叢の影響は明らかでない。【目的】AMI患者の血管内皮機能、血小板凝集能、プラーク量・質、血栓症、ステント再狭窄、動脈硬化進展、左室リモデリング、予後に対する腸内細菌叢分布とTMAOの影響を明らかにする。【予想される結果と意義】 本研究により腸内細菌叢の分布とその代謝産物TMAOのAMI患者における役割を明らかできれば、今後の介入療法(Probiotics、Prebiotics、食事の変更)解明につながり、AMI患者の新たな二次予防法となる可能性がある。 これまでにTMAOが動脈硬化進展、心血管イベントと関連することを証明し論文として報告した。現在は、TMAO・腸内細菌叢分布と抗血小板薬の効果発現が関与するということが明らかになったため論文作成中。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果としては概ね順調に出ている。まだ複数論文化できる結果が得られているため、引き続き進めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
複数論文化できる結果が得られているため、学会発表、論文発表を引き続き進めていく。
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Causes of Carryover |
コロナの影響で国内、国際学会発表がオンラインとなり、旅費が不要になったことと、論文作成が遅れており、論文投稿費用で使用予定のため。
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