2020 Fiscal Year Annual Research Report
Assessment of surrogate signaling after 3rd generation EGFR-TKI
Project/Area Number |
18K15912
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
水柿 秀紀 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (40752689)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 非小細胞肺癌 / EGFR遺伝子変異 / T790M / オシメルチニブ耐性メカニズム / チニブ効果予測マーカー / Liquid biopsy / エクソソーム解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
予定登録症例数は30例であり、2019年11月12日に登録を完遂した。Liquid-biopsyは3ポイントで施行し①オシメルチニブ投与前(ベースライン): 内服直前まで,②オシメルチニブ投与開始後:内服56日±7日後,③病勢進行時もしくは忍容出来ない有害事象の発現時:72時間以内とした。 2021年2月時点でオシメルチニブ継続は5症例であったが、事務局内で協議の結果、ポイント③の病勢進行時もしくは忍容出来ない有害事象の発現まで観察継続することは困難であるため、オシメルチニブ継続の5症例については治療継続のまま2021年2-3月のliquid-biopsyを解析対象とした。 Liquid-biopsyの回収率はポイント①100%, ポイント②100%, ポイント③ 93%と良好であった。Liquid-biopsy検体は全て「コバスEGFR変異検出キットv2.0」による解析が終了し今後は診断時検体との一致率等の解析を行う。 本試験の目的は「IGFシグナル関連分子の発現を検討するとともに、EGFR-TKIの治療効果および薬剤耐性に関わるEGFR遺伝子変異とIGF関連分子の発現相関を確認する」ことであったが、研究期間中に様々な耐性機序に関する報告と解析技術の発展があった。そのため、今後はIGFに加えて他の耐性機序を網羅的に解析するために「公益財団法人 がん研究会 がんプレシジョン医療研究センター がんオーダーメイド医療開発プロジェクトプロテオミクス解析グループ」にて Liquid-biopsy検体を用いたエクソソーム解析を予定している。 今後のスケジュールは2021年内にエクソソーム解析を終了し、2022年に学会発表、論文発表を予定している。成果報告については後日改めて追加する。
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