2018 Fiscal Year Research-status Report
ドレブリン測定による肺癌診断法の開発と肺腺がんにおけるドレブリンの分子機能解明
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18K15954
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
猪山 慎治 熊本大学, 医学部附属病院, 医員 (70806497)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ドレブリン / 肺腺がん / がんマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
肺腺がんで発現をしているドレブリンをがん診断マーカーとして測定できるかを試みた。サンドウィッチELISA法を用いて作製したドレブリン単クローン抗体と市販ポリクローナルドレブリン抗体を用いて、テトラメチルベンジンを用いて発色した。同時にドレブリンリコンビナント蛋白を用いて標準曲線を描き、サンプル中のドレブリン濃度を測定した。ドレブリン発現を認める肺腺がん患者および非がん患者の気管支洗浄液を用いてサンドウィッチELISAを行った。しかしながら、検出閾値が低く、肺腺がん患者と非がん患者の気管支洗浄液中のドレブリン濃度の差はほとんど認めず、測定は不可能であった。血清も同様の結果であった。 ドレブリン検出感度を上げるため検出抗体としては市販のビオチン化抗ドレブリン多クローン抗体を使用し、テトラメチルベンジジンを用いて発色、吸光度測定した。感度は上がったものの標準曲線の結果が安定せず、精度の高い測定は出来なかった。 ドレブリンは細胞骨格蛋白であり、気管支洗浄液中や血清中に安定して存在せず、測定するのは困難である可能性が考えられた。 次に、ドレブリンの肺腺がんにおける分子機能解明に関して、肺腺がん細胞株を用いた実験中である。肺腺がん細胞株に関しては、ドレブリン高発現であるA549を用いて、siRNAを導入しドレブリンの発現を抑制し機能解析を行っている。まずは細胞数カウントや発色試薬を用いた細胞数測定キットを用いて増殖抑制の解析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
がん診断マーカーとしてのドレブリン測定に関して、測定がうまくいかず、予定より遅れたが、肺腺がんにおけるドレブリンの分子機能解明の研究に関しては、順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
肺腺がん細胞株を用いた研究であり、研究の遂行は可能であると考える。 また臨床領域において非小細胞肺癌に対する免疫チェックポイント阻害薬がトピックであり、ドレブリンと免疫療法に関しても解析を検討している。
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Causes of Carryover |
ドレブリン測定による肺がん診断法の開発に関して、ELISAによるドレブリン測定が困難であった。そのため予定していた今年度使用額よりも使用額が減り、次年度に持ち越しとなった。
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