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2020 Fiscal Year Research-status Report

腎細小動脈病変に対する寄与因子と形成機序の検討

Research Project

Project/Area Number 18K15979
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

北川 正史  岡山大学, 医学部, 客員研究員 (80644377)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywords細動脈硝子化 / 動脈硬化 / 尿細管間質病変 / 腎エンドポイント
Outline of Annual Research Achievements

糸球体障害を反映する蛋白尿、尿細管間質障害の重症度は、腎代替療法導入と強く関連しているが、腎細小動脈の構造的・機能的障害は、蛋白尿との関連を考える上で重要である。インスリン抵抗性と関連が深い糖尿病や肥満では、糸球体肥大による蛋白尿漏出がよく見られる。骨ミネラル代謝異常は血管石灰化として非常に重要な因子である。
腎生検96例 (IgA腎症/紫斑病性腎炎69例、腎硬化症22例、その他5例)において、2年間経過観察を行い、腎エンドポイントを、Crの1.5倍化、腎代替療法、腎移植と定義した。各種バイオマーカー(CKDに関連した骨ミネラル代謝(CKD-MBD)指標、心バイオマーカー指標、インスリン抵抗性バイオマーカー指標)を評価した。腎組織評価として、細動脈硝子化(AH)、動脈硬化(AS)、全節性硬化(GS)、尿細管間質病変(IFTA)、最大糸球体径(G径)、全節性硬化率(GS)を評価した。
ベースラインの評価では、年齢47±15歳、男性61%、高血圧/糖尿病/脂質異常症/高尿酸血症の有病率43/9/43/41%、収縮期血圧(SBP) 124±19mmHg、推定糸球体濾過量(eGFR) 71±25mL/min/1.73m2、尿蛋白0.56 (0.23-1.11) g/gCrであった。
今後、腎エンドポイントに至った症例をチェックし、その腎エンドポイントと関連するバイオマーカー、腎組織評価因子について、統計学的解析を行う予定である。またそれらの意義について臨床学的意義の考察を行う。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

2020年4月より、勤務地変更に伴い、臨床に従事する時間が増加し研究に費やす時間が減少してしまったため。

Strategy for Future Research Activity

腎組織評価、各種バイオマーカーについては、評価済みのため、次年度は、2年間の腎エンドポイントをチェックし、エンドポイントと腎組織評価、各種バイオマーカーとの統計学的解析を進める。

Causes of Carryover

新型コロナウイルスの影響により予定していた学会が中止となったため。
使用計画としては、次年度、収集したデータの解析に必要な物品等に充当する。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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