2019 Fiscal Year Research-status Report
the mechanism of albumin reabsorption moduleted by macrophage driving proxymal tubules damage in diabetic kidney
Project/Area Number |
18K15981
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
江里口 雅裕 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (40572102)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 糖尿病性腎症 |
Outline of Annual Research Achievements |
マクロファージでのアンジオテンシン変換酵素(ACE)を強発現したマウス(ACE10マウス:マクロファージ機能が亢進したマウス)と野生型(WT)マウスを使用してストレプトゾトシン(STZ)による糖尿病モデルを作製した. ACE10マウスとWTマウスでのSTZによる糖尿病性腎症の進展の違いを検討し,マクロファージ機能の亢進した状況では尿細管でのACE発現を認めていないにも関わらず(尿細管でのACEは糖尿病性腎症の進展に非常に重要な働きをしている)WTマウスと同等の腎障害を認めてい ることが分かった. また,クロドロネートの少量複数回投与によるマウスの長期間にわたるマクロファージの枯渇状態のを試みたが,マウス死亡例が多く用量調節が必要であった. 最終的には1週間に1回のクロドロネート少量投与で数か月のマウス生存を確認できたが,糖尿病性腎症の確認に必要な6か月間の生存例を継続的に作成することが困難であった. そのために培養細胞による検討へ切り替えて検討を行っている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
クロドロネートの投与による腎臓でのマクロファージの枯渇モデルの作成を試みたが,週1回の少量投与モデルにおいても糖尿病性腎症の評価に必要な6か月間の観察が困難であり,培養細胞での検討に切り替えているため.
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Strategy for Future Research Activity |
培養細胞の検討として,KOマウスおよびWTマウスの腎臓からの近位尿細管の初代培養細胞を用いる実験とcell lineによる培養実験系で,マクロファージおよび尿細管細胞のクロストークを検討することを試みている.
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