2019 Fiscal Year Research-status Report
抗酸化ストレス酵素APE1の慢性腎臓病における役割解明
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18K15992
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
丸山 啓介 旭川医科大学, 大学病院, 客員助教 (30648324)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | APE1 / 抗酸化ストレス / 腎臓病 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的であるAPE1発現プラスミドベクターを用いた遺伝子治療による有効性を評価するために、慢性腎臓病モデルである片側尿管結紮(UUO)を行った腎臓にプラスミドベクターを投与した。EGFP発現プラスミドベクターを投与した腎臓(UUO-EGFP)と比べ、APE1発現プラスミドベクターを投与した腎臓(UUO-APE1)では、Sirius red染色およびαSMAによる免疫染色で評価した線維化の抑制、F4/80による免疫染色で評価した炎症反応の抑制、PAS染色で評価した尿細管障害の抑制、8-OHdGによる免疫染色で評価した酸化ストレスの抑制を認めた。これらの結果は、APE1発現プラスミドベクターがUUOによる腎障害を抑制することを示唆した。次にReal-time PCR法を用いて遺伝子発現を解析したところ、UUO-EGFPと比べ、UUO-APE1では、炎症性サイトカインであるIl6、Il1b、Tnf、Ifngなどの発現低下、尿細管障害マーカーであるLcn2およびHavcr1の発現低下を認めた。これらの結果は、APE1発現プラスミドベクターがUUOによる腎障害を抑制することを示唆した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
APE1発現プラスミドベクターによる腎障害軽減効果を示唆する結果が得られているため。
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Strategy for Future Research Activity |
片側尿管結紮モデルのみならず、虚血再灌流モデルなどの他の腎障害モデルでAPE1発現プラスミドベクターを効果を検討していく予定である。
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Causes of Carryover |
本学動物実験施設の改修工事中であり、研究が予定通り進まなかったため。
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