2019 Fiscal Year Annual Research Report
To Explore the Pathogenesis of Vitiligo Based on the Exosome Analysis
Project/Area Number |
18K16029
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
楊 伶俐 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 特任講師 (40711784)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | メラノサイト / エクソソーム / 色素 / 尋常性白斑 |
Outline of Annual Research Achievements |
白斑は皮膚においてメラノサイトが機能的にメラニン色素を産生できなくなることによって生じる色素異常症であるが、これまでの研究によりメラノサイト周囲の環境が大きく影響していることがわかってきている。そこで、我々は新たな白斑病態に関与しうる重要な環境因子として細胞外ベシクル(EVs)に着目した。Exosomeを含むEVsは直径50‐500 nm程度の膜小胞であり、新規の細胞間情報伝達機構として注目されている。EVsはドナー細胞から放出され、アクセプター細胞に取り込まれる。EVsには、ドナー細胞内に含まれるタンパク質やRNA等が含まれており、細胞外の分解系から守られたまま、アクセプター細胞へドナー細胞内因子を輸送できるためmicroRNA (miRNA) など内包物の解析が進んでいる。実際、表皮ケラチノサイトから放出されたEVs内のmiRNAがメラノサイトのメラニン産生に影響することが複数の文献で示唆されている。一方、EVsの白斑における関与は不明である。そこで本研究ではEVs等白斑病態に関与しうる重要な環境因子に着目し、その制御を切り口として白斑部メラノサイトの健常化を目指す。 マイクロアレイ解析によって、白斑患者の皮膚水泡液中EVs内miRNA、核小体低分子RNA (snoRNA) を解析した。白斑患者の白斑部と健常部を比較したところ、変動している13のmiRNA、5つのsnoRNAを同定した。mirDIP (http://ophid.utoronto.ca/mirDIP/) というmiRNAのターゲット遺伝子をin silico予測するツールを用いて、同定した13のmiRNAの色素産生、白斑に関係する遺伝子のターゲット予測を行った。
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