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2018 Fiscal Year Research-status Report

PITX1 inhbits melanoma proliferation by regulation of SOX10 transcription

Research Project

Project/Area Number 18K16030
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

大平 崇人  鳥取大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60757665)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
KeywordsPITX1 / メラノーマ / ChIP-seq
Outline of Annual Research Achievements

<研究目的>
本研究は, メラノーマ細胞において、PITX1による増殖抑制経路の分子機構を明らかにすることを目的としている。
<研究結果>
申請者は, これまでメラノーマ細胞株A2058へのPITX1の発現誘導実験により, 細胞の増殖能を抑制できることを明らかにしている。本年度は、PITX1発現誘導の際に現れた細胞死を含めた増殖抑制の形質変化の原因を具体的に明らかにするために, in vitroでの実験を行った。PITX1発現ウィルスベクターを用いてA2058へPITX1を発現させ, アポトーシスのマーカーであるアネキチンVにより染色し, フローサイトメーターで細胞の陽性率を検出した結果, コントロール群と比較して, 有意にアネキチンV陽性細胞が増加した。また, 現象の再現性を確認するために, 別のメラノーマ細胞株であるSKMEL28細胞を用いて, 同様にPITX1の発現誘導を行った結果, SKMEL28でもコントロール群と比較して, 有意にアネキチンV陽性細胞が増加した。この結果から, PITX1はメラノーマ細胞株においてアポトーシスを誘導する機能があることが示唆された。次に, アポトーシス誘導の詳細な分子経路を明らかにする目的で, PITX1の下流で機能する遺伝子の同定をChIP-seqの解析結果を基にして試みたところ, 遺伝子Aの可能性が示唆された。遺伝子Aは, PITX1の発現誘導に伴って発現上昇することをタンパクレベルで確認している。これらの結果から, PITX1によるメラノーマ細胞の増殖抑制の原因の一つがアポトーシスであることに加えて, その分子経路に遺伝子Aが関連していることが示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

実験計画通り, PITX1によるメラノーマ細胞の増殖抑制の原因の一つを明らかにすることができた。また, その分子経路に遺伝子Aが関連していること可能性示され, 分子機序解明に向けた具体的な成果が得られたため。

Strategy for Future Research Activity

PITX1が転写因子であることからPITX1タンパクが遺伝子Aのプロモーターを直接制御している可能性を検討するために, 遺伝子Aプロモーターをルシフェラーゼの上流にクローニングしたベクターを用いてレポーター解析を行う。遺伝子Aプロモーター上流にPITX1結合配列結合モチーフが2カ所の存在することを確認している。この実験により, PITX1によるメラノーマ細胞の増殖抑制効果における分子経路の詳細を明らかにする。また, メラノーマの薬物治療における問題点となっている薬剤耐性株においても, PITX1による抑制効果が認められるか検討を行う予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2019 2018 Other

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] Possible Relationship Between <i>MYBL1</i> Alterations and Specific Primary Sites in Adenoid Cystic Carcinoma: A Clinicopathological and Molecular Study of 36 Cases2019

    • Author(s)
      Endo Yukari、Kuwamoto Satoshi、Ohira Takahito、Matsushita Michiko、Matsushige Takahiro、Fukuhara Takahiro、Nakamoto Shu、Hayashi Kazuhiko、Kugoh Hiroyuki、Hirooka Yasuaki
    • Journal Title

      Yonago Acta Medica

      Volume: 62 Pages: 067~076

    • DOI

      10.33160/yam.2019.03.010

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] X染色体不活化機構解明に向けた人工染色体の活用2018

    • Author(s)
      稲岡大悟, 大平崇人,押村光雄, 中山祐二, 久郷裕之
    • Organizer
      第41回日本分子生物学会
  • [Remarks] 研究室 ホームページ

    • URL

      https://saiboukougaku.jimdo.com/

URL: 

Published: 2019-12-27  

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