2019 Fiscal Year Research-status Report
PITX1 inhbits melanoma proliferation by regulation of SOX10 transcription
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18K16030
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
大平 崇人 鳥取大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60757665)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | メラノーマ / がん抑制遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
<研究目的> 本研究は, メラノーマ細胞において、PITX1による増殖抑制経路の分子機構を明らかにすることを目的としている。
<研究結果> 昨年度までの研究成果より, PITX1の発現誘導に伴って発現上昇する遺伝子Aを同定した。本年度では、PITX1が転写因子であることからPITX1タンパクが遺伝子Aのプロモーターを直接制御している可能性を検討するために, 遺伝子Aプロモーターをルシフェラーゼの上流にクローニングしたベクターを構築してレポーター解析を行った。その結果、PITX1が遺伝子Aのプロモーターに直接作用していることが示唆された。これらの結果から、本研究の目的であるPITX1によるメラノーマ増殖抑制経路について、具体的な遺伝子の相互作用として説明できる可能性が示唆される。一方、メラノーマのBRAF阻害剤耐性株の樹立にも成功し, PITX1による薬剤耐性株への効果の検討の準備も整った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ実験系通り研究が進んでいることに加えて、本研究の目的であるPITX1によるメラノーマ増殖抑制経路について、遺伝子の相互作用として具体的に説明できる分子機序が見えてきているため。
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Strategy for Future Research Activity |
BRAF阻害剤耐性株におけるPITX1の抗腫瘍効果を検討するとともに、マウスを用いたin vivoでの腫瘍抑制効果を解析し、本研究の成果としてまとめる予定である。
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Causes of Carryover |
研究を進めていく上で必要に応じて研究費を執行したため当初の見込み額と執行額 が異なった。しかし、差額は少額であり、研究計画に変更はなく、前年度の研究費も含め、当初予定通りの計画を進めていく。
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