2018 Fiscal Year Research-status Report
Analysis of the role of Th2 cytokines in psoriasis
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18K16041
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
沼田 貴史 東京医科大学, 医学部, 病院助教 (90791806)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | IL-25 / IL-33 / IL-1 receptor antagonist / cytokine / psoriasis / モデルマウス / 遺伝子改変マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
尋常性乾癬の病変部では、Th2サイトカインであるIL-25とIL-33の発現がみられるが、詳細な機能は不明である。これらのサイトカインの発現と尋常性乾癬の症状との関係を解明することが、難治性病変に対する治療に役立つと考えた。 そこで、乾癬モデルマウスであるInterleukin (IL)-1 receptor antagonist(IL-1Ra)-deficient (Il1rn-/-)マウスの耳介に生じた皮膚炎の詳細な解析と、Il1rn-/-マウス、Il25-/-Il1rn-/-マウスと、Il33-/-Il1rn-/-マウスを比較検討することで、IL-25とIL-33が尋常性乾癬に及ぼす影響を明らかにする。 Il1rn-/-マウスではIL-1Raがないために耳介に皮膚炎を自然発症する。すなわちIL-1Ra遺伝子の変異や機能不全が尋常性乾癬の発症や症状増悪に影響をを及ぼすことが予測される。そこで、IL-1Ra発現細胞の同定を行なった。IL-1Ra遺伝子の欠損部位にGFPを組み込んだマウス(Il1rngfp/gfpマウス)の耳介を採取し、凍結切片を作製し、共焦点レーザー顕微鏡での解析を行った。Il1rngfp/gfpマウスでは角化細胞の核辺縁にGFPが陽性であった。よってIL-1Raは主に角化細胞で発現し、皮膚炎の発症を抑制的に制御していると考えた。 次にIl1rn-/-マウスの耳介を採取し、パラフィン切片を作製し、抗IL-25抗体と抗IL-33抗体を用いて免疫染色を行なった。Il1rn-/-マウスの表皮角化細胞でWild-typeに比べてIL-25とIL-33陽性細胞の増加がみられた。また、IL-33の受容体であるST2と、IL-25の受容体であるIL-17RBの発現細胞を解析し、ST2は角化細胞で発現し、IL-17RBは樹状細胞とマクロファージでみられることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
IL-1rn-/-マウスを用いた解析は予定通り遂行できた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度はvivoではIl1rn-/-マウス、Il25-/-Il1rn-/-マウスと、Il33-/-Il1rn-/-マウスを用いた比較検討を行う。また、vitroではST2が陽性の角化細胞やIL-17RBが陽性である樹状細胞やマクロファージに対してサイトカインを用いた刺激を行い、抑制系サイトカインの産生量の測定を行う予定である。また、実験が予定通り遂行できなかった場合にはIL-10-/-マウスを用いた解析を追加で行う。
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Causes of Carryover |
研究は予定通りに進んでおり、次年度使用額は誤差範囲内と考える。
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