2021 Fiscal Year Research-status Report
食物アレルギーの耐性獲得と免疫グロブリンの親和性成熟
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18K16144
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
夏目 統 浜松医科大学, 医学部, 助教 (20649115)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 食物アレルギー / ピーナッツ |
Outline of Annual Research Achievements |
ピーナッツアレルギーに対するごく微量経口免疫療法(VLOIT study)の登録人数が介入群が18人/目標20人、除去群が11人/目標40人まで登録が進んだ。 ただ、研究途中からCOVID19感染拡大があり、外来受診、病院定期受診が減少した。ピーナッツアレルギーの完全除去者、かつ、1.4g以下で症状誘発のある重症者が対象であるが、現在の感染拡大の状況では病院での負荷試験自体を希望されず、リクルートが遅れている。 また、免疫グロブリンのaffinity検査が困難な状況となり、IgG4等で耐性獲得のメカニズム検索に変更が必要になった。しかし、これに関してもIgG4検査が、COVID19感染拡大のために新規受注の制限、中止が行われ、遅滞が発生した。測定には海外発注に切り替わり、検体を一括送付しなければならなくなり、測定を延期せざるを得ない状況が続いている。 現状では、リクルートの継続、介入継続、検体保管を継続していく予定である。ただ、現状までのVLOIT介入群の17人はいずれもピーナッツアレルギーは改善傾向であり、ごく微量のピーナッツ抗原摂取がピーナッツアレルギーの耐性獲得に有用な可能性があり、これを明らかにしていく必要がある。また、本介入では有害事象は認められておらず、安全に行える経口免疫療法としての可能性がある。 いずれにしても、介入群、除去群共に参加者を増やすため、近隣病院への研究案内を行いリクルートの強化が必要である。また、現在検体保管しているものを、随時IgG4測定など免疫学的評価も進めていく必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID19感染拡大のために受診者数の減少している。 また、IgG4の検査受託中止が再開されたが、一括送付が必要になった。 リクルートの強化を行っていく。
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Strategy for Future Research Activity |
近隣病院への周知を行い、研究対象者のリクルートを強化する。
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Causes of Carryover |
IgG4測定の再開が2022年初旬であったため。また、検体の一括送付が必要になったため。
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